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北千葉道路建設促進期成同盟会

早期全線開通へ設立総会/市川~船橋21年度事業化を/北千葉道路建設促進期成同盟会

2020/10/19 日刊建設タイムズ

 北千葉道路の早期全線開通に向けて16日、「一般国道464号北千葉道路建設促進期成同盟会」の設立総会が千葉市の京成ホテルミラマーレ6階ローズルームで開かれた。会長を務める森田健作知事は、あいさつに立ち「西側区間の2021年度の国による新規事業化、東側区間の早期整備に向けた予算確保が図られるよう、県としても全力で取り組んでいく」と述べ、理解と支援を求めた。期成同盟会は今後、市川市~船橋市の21年度新規事業化や、新たな財源の創設などを国土交通省などに要望していく。

 森田知事に続き、渡辺博道・衆議院議員と鈴木衛・県議会議員(北千葉道路建設促進議員連盟副会長)が来賓として登壇。

 渡辺衆議は「この機会を一つの契機として、皆さんで盛り上げていただきたい。1日も早い開通を促していきたい」と力を込めた。また、鈴木県議は「道路整備は地方創生と国土強靱化を実現していく上で必要不可欠な社会資本。期成同盟会の設立が大きな前進となることを祈念する」と期待を寄せた。

 議事では、期成同盟会の設立、規約、役員の選任、会費、20年度事業計画・予算が原案通り決定された。

 さらに、国交省、財務省、地元選出国会議員に対する要望事項として▽市川市~船橋市の国による21年度新規事業化▽早期整備を図るため市川市~船橋市の専用部について直轄事業と有料事業の合併施行とする▽印西市~成田市は、早期整備に向け十分な予算を確保するとともに、直轄施行区間については引き続き4車線での整備を図る▽国道464号の全線の直轄編入を図る▽長期安定的に道路整備・管理を推進するため、新たな財源の創設を検討するとともに、21年度は道路予算全体を増額し、必要な予算を確保――を満場一致で採決した。

 要望活動は国の予算編成に合わせ、10月下旬~11月上旬に行う予定となっている。

 会員は森田知事のほか、市川・船橋・松戸・成田・鎌ケ谷・白井・印西の各市長、各市の商工会議所会頭または商工会会長、河南正幸・県県土整備部長。

 顧問は衆議院議員の林幹雄氏、渡辺博道氏、薗浦健太郎氏、齋藤健氏、白須賀貴樹氏、木村哲也氏、参議院議員の石井準一氏、猪口邦子氏、豊田俊郎氏、元榮太一郎氏。参与は県議12人。

 20年度歳出予算は▽要望書・広報紙作成など(事業費)=25万円▽会場借り上げ代、議案書作成など(会議費)=12万円▽通信費、事務用品代など(事務費)=2万6000円。


 官民一体で活動 一層の働き掛け


 北千葉道路は、東京外かく環状道路と成田国際空港を最短で結び、首都圏の国際競争力の強化、周辺道路の渋滞緩和による地域の活性化に寄与し、災害時における緊急輸送ネットワークの強化に資する重要な道路と位置付けられている。

 全線約43kmのうち、印西市~成田市の13・5kmについては国と県が協同で整備を実施しており、早期完成などに向けてさらなる促進が求められている。

 また、未整備区間の市川市~鎌ケ谷市の約9kmを含む市川市~船橋市の約15kmについては「千葉県道路協議会」で専用部と一般部の併設構造とし、専用部を直轄事業と有料事業の合併施行の計画とすることが確認された。県においては、国の協力を得ながら事業化に向けた都市計画および環境アセスメントの手続きを実施しており、21年度に国により新規事業化される必要がある。

 そこで、国等へより一層強く働き掛けなどを行うため、官民一体となった期成同盟会を組織することとなった。

記事資料 森田知事 渡辺衆議 鈴木県議

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