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群馬県太田土木事務所

県太田土木事務所は2河川の堤防浸透対策工を近く指名

2020/10/23 群馬建設新聞


県太田土木事務所は、河川堤防の浸透対策として石田川と早川で堤防断面拡大など4工事を近く指名通知する。石田川は断面拡大2件とドレン工1件。早川はドレン工を行う。両河川とも詳細設計が進められている状況だが、早期の効果発現に向け工法が確定した区間から順次設計を仕上げた。

石田川で行う工事は、太田市古戸町地内に架かる県道新堀尾島線の古利根橋上流左岸側で行う。断面拡大は、145m区間と130m区間が対象。いずれも堤外地に腹付け盛土を実施。施工に当たり工事用道路を開設し、工事後に原状回復する。

ドレン工はウェルドレン工法により250mで浸透対策を行う。堤内地の法尻を掘削、吸出し防止材を敷いた上で割栗石を敷き詰める。浸透水は既存の堤脚水路に放流し処理する。詳細設計は日本工営(東京都千代田区)が進めている。

石田川は全体で約4000mが対象となっており、今回工事発注する下流部の古利根橋から市道の小島橋まで約2000mが日本工営が設計。上流部に残る県道綿貫篠塚線の東橋付近から高寺川合流部までの約2000mと途中で合流する聖川の約170mはオリエンサルコンサルタンツ(東京都渋谷区)が設計中。他の区間も設計がまとまり次第、工事発注する。

早川は太田市武蔵島町地内に架かる市道橋の上下流部の右岸堤防が対象。480mでドレン工法による対策を実施する。堤内地側の法尻を掘削。吸出し防止剤を設置し、砕石を敷き詰める。また、浸透水を処理する堤脚水路も敷設。断面は高さ1~1・7m×幅0・6~0・8mで計画。詳細設計は国際航業(東京都千代田区)が担当した。早川右岸は全体で県道由良深谷線の前島橋から国道17号上武道路の第一早川橋までの約820mの対策を予定。残る340mも設計完了次第、順次発注する。

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