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茨城県取手市

駅前広場5500㎡を想定/暫定広場を年内発注/駅西口整備

2020/10/23 日本工業経済新聞(茨城版)

 取手市は22日、取手駅西口整備で駅前交通広場と暫定交通広場の整備工事について概略を示した。暫定広場は整備面積4900㎡程度を見込み、年内にも発注したい考え。駅前広場は既存施設を全体的に拡幅する計画で、整備面積は5500㎡程度を想定。2021年度にペデストリアンデッキ(高架歩道)の改修と合わせて行う考え。22年度の完了を目指す。

 暫定広場は既存施設の北側に整備を計画しており、バス停5カ所、タクシー乗降場2台分、身障者用乗降場1台分、一般車用乗降場5台分を確保する。現在は造成などを進めており、今後は軟弱地盤の改良なども発注する考え。

 駅前広場は交通の改善、歩行空間の確保を図り、バス停5カ所、タクシー乗降場で乗降2台分と降車専用1台分、身障者用乗降場1台分、一般車用乗降場5台分程度を設ける。また昇降機2基を新設する計画。

 高架歩道は鋼鈑桁橋で、橋脚は11基。歩道の面積は約1000㎡。高架歩道の詳細設計は㈱福山コンサルタント(福岡県福岡市)が進めている。履行期限は21年3月26日。拡張延長は約26mを見込んでおり、新設する階段の位置などは検討中。

 20年度に暫定広場の整備に着手し、21年度に暫定広場の供用と駅前広場の整備を予定。22年度にも新しい駅前広場の供用を開始し、その後、暫定広場を撤去する見通し。なお交通広場の詳細設計は福山コンサルタントがまとめた。

 駅西口の再開発は駅北土地区画整理事業の一環として行っているもの。多様な都市機能の集積と土地の利用促進を図るため、土地区画整理による都市基盤整備を推進している。

 土地区画整理に伴い、ウェルネスパークの南側に位置するA街区に交通広場を暫定的に移設し、既存の広場を改修する。暫定広場の撤去後、地権者などで組織する再開発準備組合がA街区にタワーマンションと駐車場を建設する計画で、23年度の着工を目指している。


 【写真=完成イメージ図】

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