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県教委が藤岡特別支援学校の体育館を年度末に発注

2020/10/24 群馬建設新聞

県教育委員会管理課は、藤岡市本郷地内の藤岡特別支援学校で体育館新築工事を2021年3月ごろに建築・電気・機械の3分離でそれぞれ公告・指名通知する。建築は一般競争、電気・機械は指名競争となる。施設規模はW造平屋、床面積710㎡。当初予算には完成した同校高等部の校舎工事費も含めて2億1529万3000円を確保。加えて21年度の債務負担行為として、同校体育館新築工事3億1475万2000円の限度額を設定している。

建設地は、藤岡特別支援学校(藤岡市本郷759)の既存校舎と高等部校舎の間にある敷地1300㎡。基本・実施設計は田中設計(渋川市)が担当しており、現在は実施設計作業中。21年1月末を納期に設計をまとめる。

建物は最高高さ約10m。屋根はガルバリウム鋼板とする。出入口にはスロープを設けバリアフリー化。施設内部は、バスケットやバレーボールなどができるホールを中心にステージと器具庫、更衣室、トイレを備える。トイレについては特別支援学校の特性に合わせた設備を整備する。バスケットゴールは吊り下げ式で設置する方針。空調機器は整備しない。工期は9カ月間を見込む。

施設周囲の外構は、アスファルトで舗装するかなど工事内容を含めて検討中。結果によっては建築工事に含めての発注も視野に入れている。

同校は、高等部の設置に向けて進めていた校舎の建設が20年度に完成し、供用を開始。体育館工事により全体が完了する。

これまで、特別支援学校高等部が未設置だった沼田と富岡、吾妻地域での施設整備を進め、高等部整備のための工事は藤岡が最後となる。

特別支援学校は現状、各学校で教室不足や施設の老朽化が課題としてあがっている。教室不足については伊勢崎と伊勢崎高等、前橋高等、館林高等の4校で29教室が不足していることから、今後は教室不足などの課題に対応する工事の推進が見込まれる。特に、伊勢崎特別支援学校(伊勢崎市粕川町1003)は19教室が不足している状況で、これまでも不足に対して校舎の増築などで対応を進めていた。現在は、特別教室の転用や普通教室の間仕切り設置などでカバーしている。

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