十日町市で22日、県知事と市長村長との懇談会が開かれた。地域の現状に目を向け、課題や対策に関する認識を共有する目的で、知事が県内各地を巡回。魚沼・南魚沼・十日町ブロックの会合として魚沼市・南魚沼市・十日町市・津南町・湯沢町の各首長と知事が意見を交換した。
非公開での会合後、懇談の概要説明に応じた花角英世知事は「森林整備の指摘をされた。2番目にジャンプ台の維持について、広域的に使われる施設を市町村だけが維持管理面で負担することについての課題が提起された。3つ目に移住やリモートワークの流れについて、人と企業を呼び込むことの加速を望む声があった」と述べ、主に3点の課題について意見が集中したと語った。
今回で3回目を数えた懇談の場については「基礎自治体である市町村と広域自治体である県は車の両輪。コミュニケーションをとって課題を解決するため、毎年1回は足を運び、顔を合わせて話し合っている。意義のある会議だった」と感想を述べた。
関口芳史十日町市長は「松之山学園についての知事の意見を聞き、県の教育行政に注目している。車座での懇談は信頼がある」と話した。湯沢町の田村正幸町長は「地域をしっかり見たいとの知事の想いが伝わった。協力体制で町政を運営していきたい」と述べた。
八箇峠道路の全線開通に対する要望には「事業が進んではいるが、早く完成してほしい。国に働き掛けたい」と知事が結んだ。
【写真=知事と首長が懇談】