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4haに中高年者住宅/桜川市の大和駅北/ダイヤモンド・ケアタウン

2020/10/28 日本工業経済新聞(茨城版)

 桜川市は、JR大和駅北広場周辺エリアの宅地開発事業者に選定したダイヤモンド地所㈱(東京都新宿区西新宿3-9-12)の提案内容を明らかにした。名称は(仮称)ダイヤモンド・ケアタウン桜川とし、中高齢者向け戸建て住宅を提案。来年度に本契約および所有権移転、開発許可に関わる申請書手続きを済ませ、造成工事にも取り掛かる。2022年度から順次、住宅着工に入りたい考え。


 開発場所は、さくらがわ医療センターや商業施設などが立地する同駅北側約4haの市有地。「人生100年時代の安心、安全、快適なすまい」をコンセプトに掲げ、60代からのシニア世代向けの戸建ておよび集合住宅、共用棟、みんなの広場の整備を構想している。

 敷地内は歩道と車道を全て分離し、歩行者の安全を確保。住宅はバリアフリー設計とし、入居者の異常を感知する設備のほか、緊急時のサポートとして共用棟や協力医療施設からのスタッフ対応なども行う。

 共用棟には生活支援取り次ぎサービスに対応するコンシェルジュサービスカウンターの設置、大浴場、レストラン、カラオケ、ビリヤードコーナー、ゲストルームなど娯楽施設も備える。市農産物の直売所やATMなどの設置を計画している。

 全体のスケジュールは、21年11月をめどに開発許可や所有権の移転を済ませ、1次造成工事として敷地内の整地に取り掛かる。22年度からは2次造成工事となる道路築造や宅地の整地、供給処理施設の工事に着手。同年7月から共用棟や戸建て住宅に、12月から共同住宅の整備を進め、23年11月の完成を目指す。

 市では同エリアで周辺施設と連携した、にぎわいのある空間の創出や、移住定住の促進などに寄与するまちづくりを進めるため、土地利用が可能な民間事業者を募集。審査会などを経てダイヤモンド地所を優先交渉権者として特定した。



【図=ダイヤモンドケアタウンイメージ図、宅地開発スケジュール】

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