記事

事業者
新潟県田上町

道の駅たがみ竣工、活性化の拠点に

2020/10/31 新潟建設新聞

道の駅たがみが15日竣工し、28日に記念式典が開かれた。約70人が参加した。

道の駅たがみは、3月に全面開通した国道403号小須戸田上バイパスに面し、田上町役場の隣接地に整備された。田上町では初めて、県内では41番目の道の駅となる。

佐野恒雄田上町長はあいさつで「町民の幸せを第一に、さらに町外からの来訪者拡大を理想としている。多くの関係機関、道路管理者の県と一体となって協議を重ねてきた。工事関係者はもとより、ご尽力いただいた関係各位に心から感謝している」と述べた。来賓として菊田真紀子衆議院議員をはじめ、保坂裕一県議会議員、吉田誠吾三条地域振興局長、熊倉正治田上町議会議長らが駆け付け、それぞれ祝辞を述べた。

総事業費は約6億2300万円。24時間利用できるだれでもトイレ、おむつ交換室、授乳室、情報発信施設、直売所、飲食コーナー、コンビニエンスストアを備える。駐車場は135台(大型7台、小型124台、身障者用4台)に加え、EV充電器を設置した。

敷地面積は1万1469・5㎡。建築面積は748㎡(トイレ・情報発信・休憩施設288㎡、地域連携施設460㎡)、屋根付きの屋外イベントスペースいこいの広場が約700㎡。

2014年度に検討委員会を立ち上げ、交流会館・学習センターと併せた整備を目指した。16年には国土交通省より重点道の駅に選定されている。

実施設計から指定管理予定者の提案を積極的に受け入れ、地域活性化の拠点となるよう、車座になって議論してきた。馬場大輔駅長は「工期もタイトで、バタバタだったが、なんとかこの日を迎えることができた。設計時から来訪者の導線を意識し、野菜など産直品を手に取ってもらえるよう工夫を凝らした」とこだわりを語った。

式では、祢津知広新潟港同事務所長から道の駅登録証の伝達がなされ、設計者・施工者の代表に感謝状が贈呈された。施工者を代表して小柳建設の小柳卓蔵社長が「新型コロナウイルス感染症の拡大や、連日の猛暑といった条件のもと、事故なく竣工を迎えることができた。ひとえに、行政機関、設計監理者、各協力企業、そして町民の皆様のご理解・ご協力のおかげ」と謝辞を述べた。

設計は堤建築設計事務所、建築本体は小柳建設・渡大組JV、電気設備は大方電機・滝沢電気商会・小柳コーポレーション(旧阿部電機興業)JV、機械設備は中越大栄工業・武田建設・志田電気JVが担った。


【写真=バルーンリリースとテープカット】

記事資料 記事資料 記事資料

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら