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群馬県前橋市

前橋市の西善中内地区は21年度に公募開始

2020/10/31 群馬建設新聞

前橋市は西善町と中内町に造成する5・8haの西善中内地区(仮称)産業団地について、2021年度に進出企業の公募を開始する。企業の応募状況をにらみつつ、調整池や区画道路、都市計画道路といった基盤整備工事を進める考え。事業計画の策定業務が進められている段階で、分譲区画の数や面積は非公表。年度末または21年度早々に公表となるもよう。当初は20年度内の公募開始を目指したが、コロナ禍で遅れが生じた。

西善中内地区は西善と中内の産業団地に挟まれた5・8haが対象。両団地と合わせた17・3haを西善中内地区として市街化区域に編入している。主要地方道高崎駒形線沿いに位置し、北関東自動車道の前橋南ICや同駒形ICへのアクセス性が高い好立地。事業計画策定業務により、分譲区画の数やそれぞれの面積を検討中。策定はアコン測量設計(前橋市)が手掛ける。年度末にも事業計画を公表し、21年度早々の分譲開始を目指す。オーダーメイド方式で分譲地の造成を行う見通し。

地区内には必要調整量4140・3立方m以上、許容放水量0・644立方m/秒以下の調整池を整備。区画道路は幅員8m以上で、L型に配置する約370mを計画している。このほか、同地区の西側を沿って通る都市計画道路西善玉村線の拡幅改良が盛り込まれる。

調整池および排水路、区画道路など基盤整備は市区画整理課が担当。各施設の詳細設計は一括してオウギ工設(前橋市)がまとめている。21年度に用地買収および埋蔵文化財調査を行い、調整池など雨水排水関係から整備を進めていくもよう。各工事の発注方法および時期は、公募の状況などを考慮して判断する。

都市計画道路西善玉村線は、道路建設課が工事を進める。同線は高崎駒形線から北関東自動車道側道までの720mが計画されている。産業団地整備に伴って、高崎駒形線から約200m区間を優先的に施工する。幅員16mで両側に3・5mの歩道を設置、歩車道はGBXで分離する。高崎駒形線との交差部には右折車線を設けるため、幅員が17mとなる。右折車線は高崎駒形線と西善玉村線の両線に設置する。途中の用水路はボックスカルバートで渡る見通し。設計は日進工測設計(前橋市)が担当している。21年度に用地買収へ着手し、同年度中の工事発注を目指す。

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