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県北地域サイクルツーリズム、モデルルートに2路線追加、表示・看板の走行環境を整備

2020/11/05 日本工業経済新聞(栃木版)

 第2回県北地域サイクルツーリズム推進協議会が4日に県庁で開かれ、モデルルートに2路線を追加する案や路面表示・案内看板による走行環境の整備案が了承された。追加ルートは那須塩原市内のJR那須塩原駅と主要地方道矢板那須線を結ぶ大田原高林線の延長約10㎞、矢板市内の矢板那須線から塩原矢板線を経由して八方ヶ原を結ぶ約17㎞の区間。走行環境は矢羽根や分岐部での右左折誘導、現在地や主要地点までの情報を示す案内看板などを整備。表示内容については他県の事例も参考にさらに検討していく。

 これまでのモデルルート案は南のJR片岡駅と北の黒田原駅を結ぶ延長約120㎞の周回ルート。大田原、矢板、那須塩原、さくら市と那須、塩谷町の6市町の観光資源などを結ぶ。西側は主に県道矢板那須線、東側は那須黒羽茂木線や国道400号などを利用。高低差もあり全階層をターゲットとしている。

 那須塩原駅からの追加ルートは矢板那須線木綿畑交差点まで。ルートの中心に位置し、新幹線も停車する那須塩原駅と接続する。八方ヶ原への追加ルートは矢板那須線泉交差点から大間々台駐車場までの区間。上級者向けに設定した。

 走行環境整備は路面表示と案内看板で実施。路面表示は矢羽根、交差点部での右左折を示す誘導、主要地点までの距離などを示す案内、勾配や電柱等に対する注意を喚起する表示を設置。案内看板は誘導、案内の2種類を設置する。

 矢羽根はルート単路部では100m間隔で設置。分岐部では200m手前から150m、100m、50m、30m、20m、10mの地点に小刻みに表示。右左折誘導の路面表示は分岐点と40mの地点、誘導の案内看板は分岐部から200mと20mの地点に設置する。

 主要地点の案内看板と路面表示は約5㎞間隔とし、案内看板は那須塩原市や那須町の屋外広告物に関する条例に基づく色彩基準などに沿って設置する。

 主要地点の施設は①道の駅「那須高原友愛の森」②道の駅「湯の香しおばら」③道の駅「やいた」④片岡駅⑤ふれあいの丘⑥なかがわ水遊園⑦黒羽城址公園⑧黒田原駅⑨那須塩原駅。20㎞以内に1カ所設定した。

 県北地域サイクルツーリズム協議会は自転車関係者や国土交通省、市町、学識経験者などで構成。今後、モデルルートの名称投票などを実施。来年1月下旬の第3回協議会でモデルルートや名称を決定し、ルートの活用の仕方などを検討する予定。

 モデルルートは3月に策定した県自転車活用推進計画に掲げた取り組みの一環。計画では24年度までの5年間に県全域に順次拡大。1ルートは100㎞以上で、全市町を網羅した5ルート程度を設定していく。サイクルツーリズムが盛んな県北地域で最初に設定する。

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