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(社)長野県建設業協会

女性部会が本年度セミナー開催

2020/11/07 長野建設新聞

長野県建設業協会女性部会(倉科里絵部会長)が主催した「建設業で働く女性のための基礎知識セミナー」が5日、松本市の松筑建設会館で開かれ、県内各地から30人を超える参加者が集まった。本年度のセミナーは、新型コロナウイルス感染症対策として参加人数を例年よりも制限して行われた。当日は、建設業で働く女性職員のほか、今年7月に発足した県の建設関係業務に携わる女性職員有志で構成する「長野県職員 建設女性の会」からも市岡恵利子会長ら3人が参加した。職場の困ったことや対応を話し合うグループ討議では、女性の視点から現場や職場で感じていることや困ったことなどを出し合い、前向きに取り組んでいくための方策などを発表した。

冒頭、長野県建設業協会で女性部会を担当する依田幸光副会長は、協会が取り組んでいる活動内容を報告した後、「会社の経営を安定化させ、次世代に経営を引き継ぐことが重要。経営のバトンタッチや建設技術の継承には多くの時間がかかるにも関わらず、人材確保が深刻な問題になっている。新規採用とともに離職者対策にも真剣に取り組まなければならず、企業は女性技術者の採用も行っているが、なかなか応募がないのが現実。経営者はもちろん、事務職も含めて女性は貴重な戦力となっているので、女性の力で魅力ある建設業界に変えるという意気込みで、本日のセミナーで一層研鑽していただき、今後も大いに活躍してほしい」と呼びかけた。

倉科部会長は「女性部会の活動を通じて、県内に点在する女性同士をつなぎ、ネットワークをつくることで、普段、男性社員には話せないことも気軽に話せる仲間をつくり増やすことを期待しているが、コミュニケーション能力がなければ出会うだけで終わってしまう。講師を務める森川さんの講義を大いに活用していただき、きょうもたくさん仲間をつくってください」と期待した。

続いて講義に移り、最初に京都サンダー株式会社企画部の田辺直子部長が「建設ディレクター活躍に向けた課題」について説明。午後は建設経営サービス講師の森川あやこさんが「AI時代・IT時代にとってかわられない人材力を磨く!コミュニケーション力アップセミナー」が行われた後、森川さんが進行を務めグループ討議が行われた。

総評で依田副会長は「建設ディレクターにはオフィスと現場をつなぐかけ橋となってほしい。午後の講義ではコミュニケーションの大切さを改めて感じるとともに、グループディスカッションでは共通する悩みの発表があり、みなさん真剣に悩み事の解決について話し合えた。きょうのセミナーの成果を明日の職場づくりに貢献してほしい」とセミナーの意義とともに今後の活躍に期待した。

女性部会セミナー

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