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栃木県県土整備部

県県土整備部、408号真岡南BP 4車線化に移行、真岡IC南交差点を立体化

2020/11/11 日本工業経済新聞(栃木版)

 県県土整備部は、一般国道408号真岡南バイパス(真岡市寺内~長田)の事業計画を変更し、4車線化と主要地方道真岡上三川線との真岡IC南交差点の立体化に着手する。バイパスは暫定2車線で2021年3月に開通を予定。前後の道路は4車線化が完了しており、引き続き整備を進め交通量増加に対応する。事業期間を5年延長し、25年度までに4車線化と交差点立体化を完了させる。事業費は53億増の140億円となる。

 真岡南バイパスのこれまでの計画は国道294号(真岡市寺岡)を起点、真岡上三川線(真岡市長田)を終点とする延長3100m、事業期間は14~20年度。

 1991年2月に4車線、真岡上三川線との交差形式を立体交差とする都市計画決定済み。15年度に用地買収、16年度に工事に着手。道路ネットワークを構築し、整備効果を早期に発現させるため暫定形で整備を進めてきた。用地は20年度末までに完成形で全て取得する予定。真岡IC南交差点の立体化により事業延長は3480mに変更する。

 標準部の幅員は30m。暫定形の構成は車道3・5m×2、路肩1・25m、施設帯0・75m、副道5m×2。4車線化工事では中央帯2mを設け、車道と路肩、施設帯を同様に整備する。

 前後の道路が4車線で整備を終えていることに加え、真岡IC南交差点では渋滞が発生。周辺では寺内地区の新産業団地開発などが進められ、交通需要の増大が見込まれている。4車線化と交差点の立体化によって円滑な交通を確保する。

 来年度以降、4車線化工事と立体交差部の詳細設計を推進。事業実施にあたっては、橋梁に耐久性が高く維持管理の省力化が図れる合成床版の採用を検討するなどコスト縮減に努める。

 真岡南バイパスは、常磐自動車道谷和原ICと東北自動車道矢板ICを結ぶ常総・宇都宮東部連絡道路の一部を構成。渋滞緩和による交通の円滑化、北関東自動車道真岡ICや圏央道常総ICへのアクセス向上、鬼怒川左岸工業団地群の産業支援、災害に強い道路ネットワーク構築などの効果を発揮する。

 9日の県公共事業評価委員会で再評価が行われ、4車線化と立体交差化の計画で事業を継続することが承認された。

 再評価では真岡南バイパスのほか、国道119号宇都宮環状北道路を審議。北道路は事業期間を2年延長し22年度までに変更。消費税や労務資材単価の上昇などに対応し、事業費を5億増額の107億2000万円に見直した。

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