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茨城県水戸市

千波公園でPark―PFI/飲食・物販施設を想定/建築5000㎡が上限

2020/11/12 日本工業経済新聞(茨城版)

 水戸市は千波公園の黄門像広場周辺地区において、Park―PFI制度に基づく飲食・物販拠点施設を整備する民間事業者の公募要項案をまとめた。設置可能な建築面積の合計の上限は既存施設を含む5000㎡、高さは10mまでに設定。公募時期についてはコロナ禍の影響を見ながら開始するという。

 Park―PFIは、民間事業者が飲食店や売店などの施設を設置し、施設の収益を活用して園路や広場などの整備や改修などを一体的に行う制度。

 市の千波公園Park―PFI事業では、黄門像広場周辺地区(約1万7000㎡)において民間事業者が飲食・物販機能を持つ収益施設を設置するとともに、公園利用者に資する園路や広場、トイレなどを整備する。

 施設は景観との調和のほか、ユニバーサルデザインに配慮した計画を求める。

 対象区域内の既存施設や立竹木などが支障物となる場合は、市と協議した上で事業者の負担・発注により移設または撤去する。現在、同地区には好文茶屋とトイレが設置されている。

 また区域の一部が水戸黄門漫遊マラソンのコースとなるため、コースの前後区間一連で安全な施設配置とする。

 事業者の公募では、周辺の環境や景観に調和し、千波公園が来園者にとってより魅力的に感じられ、にぎわいを創出する拠点となりうる施設の提案を求める。

 公募を開始する場合の想定スケジュールでは、1年目に事業者を選定し、基本協定の締結後に事業者による整備に着手。設計や建築確認などの手続きを進め、2年目の後半に実施協定を締結し、施設の整備工事を着工する。

 施設が完成し、運営開始するのは3年目の後半から終盤を見込んでいる。


【図=対象区域図】

対象区域図

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