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栃木県那須塩原市

那須塩原市、観光マスタープラン素案、道の駅青木物産センター改築、那須塩原駅周辺、温泉街を整備

2020/11/12 日本工業経済新聞(栃木版)

 那須塩原市は、観光関連施策の方向性を定める観光マスタープランの素案をまとめた。計画期間は2021~27年度。観光客受け入れの基盤整備として道の駅や那須塩原駅前空間、温泉街の整備などを実施。道の駅では明治の森・黒磯の青木ふるさと物産センターの建て替えを21~23年度に進めるなど具体的な取り組み内容とロードマップを示した。

 プランの基本理念は「訪れる人、暮らす人、働く人の人生を豊かにする観光地域づくり」「心身の美と健康、人生の豊かさを求める観光(ウェルネスツーリズム)」。実現に向けた基本方針に①持続的かつ競争力のある観光地域づくり②観光客の来訪促進③観光客受け入れの社会基盤強化-など4つを定めて施策を展開。27年に延べ宿泊者数を100万人(19年91万7970人)とするなどの数値目標を設定した。

 社会基盤関係は市が玄関口となる那須塩原駅前空間など駅周辺の整備をまちづくりビジョンに基づき実施。青木地区では道の駅整備や周辺環境との連携を推進する。

 空き店舗・空き家の実態調査と活用案を21年度に検討し、具体的な取り組みを22~23年度に実施。また、重点的・効率的な施設の維持管理や更新を行うための観光施設維持管理計画を21~22年度に策定する。

 官民が連携した取り組みではブランドコンセプトに沿ったまち歩きができる温泉街の整備を21~23年度に実施。災害時対応ガイドラインを21~22年度に策定するほか、2次交通関連対策を推進する。

 来訪促進策では市や事業者がトイレ洋式化と看板多言語化を21~22年度に、無線LANなど温泉地での受け入れ環境整備を21~23年度に実施。

 このほか案内看板の見直しやワーケーション受け入れ環境の整備、自然環境・歴史文化・農の活用による体験プログラムの開発支援などを行っていく。

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