杉戸町は、12月議会で審議する一般会計補正予算案を明らかにした。旧杉戸小学校跡地約７７００㎡（杉戸３丁目）の開発着手に備え、敷地面積確定のための測量業務を実施する。委託費６５６万４０００円を計上した。２０２０年内または21年１月にも指名通知して21年３月末までの測量終了を目指す。このほか12月補正予算案では杉戸中の改修工事に１億３６００万円を配分している。

　旧杉戸小跡地ではＰＰＰ・ＰＦＩ手法で新たな複合施設を整備する計画が進行している。開発事業者募集に先立ち町が行う関連業務は、今回の測量調査で最後となる見通しだ。

　担当者によると、詳細な事業計画検討に向け民間事業者の意見を収集するサウンディング型市場調査には大手ハウスメーカーなど計６者の参加申し込みがあったという。12月18日まで提案書を受け付け、同23日以降に意見交換を行う。

　開発事業者の公募手続きは21年５月ごろ開始したい考え。同８月に提案書を受け付け、同９月にも優先交渉権者を決める。23年度末までの施設整備完了、24年４月の新規開業を目標としている。

　杉戸中では校舎（管理教室棟・特別教室棟・多目的ホール棟・昇降口棟）の屋上防水、外壁改修などを実施する。工事入札を20年度末までに公告して、21年夏までの完工を目指す。

　このほか道路整備関係では、補修工事費となる上限４０００万円の債務負担行為（20～21年度）も組み入れている。

　今回の補正予算案によって２億７４９２万８０００円が追加措置され、一般会計の総額は１８８億６７９２万５０００円となる。