北本市と都市再生機構（ＵＲ）は、まちづくりに関する連携協定に基づき、北本団地を中心とした地域活性化に取り掛かる。これまで一般住宅を手掛けてきた「ＭＵＪＩ×ＵＲ団地リノベーションプロジェクト」では、無印良品を展開する良品計画とも連携し、団地の一角を住宅付き店舗として改修する。店舗を組み入れる形は、全国で初めての取り組み。

　団地内に設ける住宅付き店舗は、１階が店舗、２階を従業員などの住宅として活用するもの。市内の合同会社・暮らしの編集室から事業提案を受け、市が２者へ要請することで実現した。

　店舗では今後、レンタルキッチンを活用したカフェや、北本団地の歴史を振り返る写真展などを検討中。暮らしの編集室が運営に携わる形で、２０２１年３月の開店を予定している。

　市とＵＲは連携協定に基づく北本団地活用の一環で、地域医療福祉拠点化も進めている。ことし９月以降に、医療・介護事業者用駐車場を設置した。市はさらなる展開に向け、複数の案を検討している。

　暮らしの編集室では今後、団地商店街の活性化にも取り組む。