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群馬県砂防課

県砂防課が土砂災害対策の推進計画を策定

2020/12/03 群馬建設新聞


県砂防課は2020年度から5年間を計画期間とする人命を守る土砂災害対策の推進(防災・安全)(重点)に位置付けた事業のうち、21年度はみなかみ町の東神楽沢など7カ所で砂防や急傾斜地崩壊対策に着手する。現在は地元調整などを進めている段階。同計画は、要配慮者施設や避難所などの保全を目的に、土砂災害対策を推進するもの。5年間に62事業へ総事業費153億6400万円を投じる社会資本整備総合交付金事業で、次年度以降も各地で整備が行われる。

計画は24年度までに土砂災害警戒区域で災害時要配慮者関連施設や避難所、人家5戸以上といった条件に該当する箇所の整備率を現況の2%から75%に引き上げ、土砂災害から守られる配慮者利用施設数を36施設とすることを目標に掲げる。

継続・新規含めた対象事業の内訳は◇砂防事業=37カ所、71億1700万円◇急傾斜地崩壊対策事業=20カ所、45億1000万円◇その他総合的な治水事業=5カ所、37億3700万円-。砂防事業は堰堤工、急傾斜地崩壊対策は擁壁工や法枠工が中心。総合的な治水事業は、既存堰堤の長寿命化や堰堤改築といった工事を予定している。

21年度新規着手箇所では、治山・砂防協議や地元調整、県単での調査など事業着手に向けた準備が進められている。21年度から測量設計などに移る。工事内容や事業費は現段階での想定となり、これから詳細を詰める。事業期間については、各事業で5年程度となることが見込まれる。

砂防事業で新規着手を予定しているのは◇東神楽沢(みなかみ町)=堰堤工1基、1億2000万円◇裏根川(甘楽町)=堰堤工1基、2億円◇橋横倉沢(東吾妻町)=堰堤工1基、1億3000万円◇夏内沢(下仁田町)=堰堤工1基、1億3000万円-。

急傾斜対策の新規予定はいずれも上野村内が対象となり◇勝山1=擁壁工100m、2億9000万円◇塩ノ沢9=擁壁工150m、2億5000万円◇三岐C=擁壁工90m、法枠工1000㎡、2億5000万円-の3カ所で着手を予定している。

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