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群馬県太田市

太田市は内ケ島跨線橋の補修工を最短21年度発注

2020/12/04 群馬建設新聞

太田市は東武小泉線を東西に跨ぐ内ケ島跨線橋の上り線(東行き)側を対象に伸縮装置交換など補修工事を計画、最短で2021年度に発注する。国の道路メンテナンス補助を活用して施工を予定するが、予算状況によっては複数年に分ける可能性もあるという。線路直上部を含め、市からの発注が見込まれる。線路近接工事となるため、これから東武鉄道との協議に入る。

内ケ島町地内にある同橋はイオンモール太田(石原町81)の南西側に位置。市道1級20号線の橋梁で1979年に架設された。

橋長は177m。上り線の幅員構成が車道部7・8m、歩道部2・5m。5径間で上部工は単純PCポステンT桁。下部工はA1とA2橋台がともに逆T式。橋脚はP1とP4がラーメン式。P2とP3は張り出し式を採用している。<cl:>橋台と橋脚の基礎は鋼管杭が打設されている。2009~12年度にかけて耐震補強として、橋脚への炭素繊維巻立、落橋防止装置の取り付けを行っている。

18年度にプロファ設計(伊勢崎市)に委託して橋梁点検を実施。P2とP3でクラックを確認。また、P2はコンクリートのはく離と鉄筋露出も認められた。伸縮装置で漏水と滞水、腐食が見られるほか、主桁で浮きが発生。上り線側は早急な対策が求められるⅢ判定が出た。

補修工事は伸縮装置の交換や橋面防水工、排水装置の新設を計画。上部工や下部工で確認されている損傷箇所の補修も予定している。また、必要があれば防護柵や高欄の修繕も行う。

設計業務はプロファ設計が2021年1月29日を納期に担当している。現地調査を終え、これから対策工法の検討を行う段階に入る。

工事は線路直上部を含め、市からの発注が見込まれる。19年度に同じく東武鉄道に架設されている浜町地内の浜西跨線橋(橋長184・4m)でも橋面防水や伸縮装置更新を実施。工事は市から発注されている。

下り線(西行き)は橋梁点検で予防保全(Ⅱ)判定となっているため、直近での補修は予定していない。

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