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栃木県真岡土木事務所

真岡土木、西小塙真岡線の歩道整備、西田井二宮線交差部を推進、高砂植下線の整備手法検討

2020/12/09 日本工業経済新聞(栃木版)

 県真岡土木事務所は、一般県道西小塙真岡線小林工区(真岡市小林)で道路改良工事を進めている。現道両側に歩道を設置し、全幅13mに拡幅する事業。計画延長は1500m。これまで一般県道西田井二宮線との交差部東側300m区間のうち南側で歩道設置が完了。北側の歩道設置と車道舗装を年度内に完了させる。今年度事業費は約1億円。来年度は西田井二宮線交差部の南側、北側、西側各100m区間の工事を推進する。

 事業スケジュールでは東側区間約800mから工事を先行。優先する西田井二宮線との交差点改良後に東側残区間約400mを整備し、西側700m区間に着手していく方針。西端部では市道126号線との交差部に右折レーンの設置を予定している。

 東端の赤堀川を横断する西根橋は架け替えの詳細設計が完了。工事に向け用地買収を進める。詳細設計はピーシーレールウェイコンサルタント(宇都宮市)が担当。

 西根橋は橋長6・6m。架け替える新橋はボックスカルバートで延長21・6m、内空幅5m×高さ1・8mを想定している。工区西側の柳川に架かる長泉寺橋(橋長7m)は現橋を利用する。

 西小塙真岡線は茨城県桜川市を起点に益子町を経由し、市中心部に直結する幹線道路。整備区間は山前小学校、山前中学校の通学路で通学路安全プログラムの要対策箇所に位置付けられている。

 また、市総合運動公園も付近に立地しているため車両や歩行者の利用が多い。現道は整備済み箇所を除いて歩道がなく、車道も狭く屈曲している。現道幅員は6・5m(車道2・75m×2、路肩0・5m×2)。

 このため車道拡幅と歩道設置を実施し、円滑な通行と歩行者や自転車の安全を確保する。拡幅事業の幅員構成は車道3・25m×2、路肩0・75m×2、歩道2・5m×2。

 2014年度からの事業で総事業費10億6000万円。今年度末の事業進捗率は53%。用地進捗率49%。21年度以降の残事業費は約5億円。

 都市機能を高める幹線道路の整備と計画的な地域づくりの推進では、国道50号沿線(西側エリア)開発について地元との調整のほか、県や民間活力導入など開発の可能性についての協議、調整を積極的に実施。市道1級1号線(都市計画道路3・4・201号高砂植下線)については事業中区間は電線共同溝工事を推進し、次期整備区間は整備手法の検討及び交差する東武鉄道との協議を進める。

 コンパクトシティ構想の実現に向けて都市計画区域においては、立地適正化計画に基づき、誘導施策を計画的に実施。中山間地域は小さな拠点の形成に向けて、地域の現状や課題等を踏まえた検討を進める。地籍調査については特定財源の確保に努め、計画的に事業を進める。

 基本方針は①効率的な行政経営②持続可能な財政運営③職員の能力向上④市民との協働―の4項目。選択と集中の視点に立った効率的・効果的な行政経営を推進する。

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