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栃木県佐野市

佐野市、行政経営方針、雨水排水路を計画的に整備、にぎわい拠点に足銀佐野支店跡

2020/12/09 日本工業経済新聞(栃木版)

 佐野市は、2021年度行政経営方針を策定した。重点施策は①中心市街地及び地域市街地の活性化②都市型農業の推進③中山間地域の活性化④移住・定住の促進⑤快適で質の高い住環境の整備-など8項目を選定。市街地の浸水被害の軽減に向けた雨水排水路整備の計画的な推進などを盛り込んだ。

 中心市街地及び地域市街地の活性化では市道佐野57号線の整備及び駅南公園西土地区画整理は連携を図りながら進めていく。旧足銀佐野支店跡地はまちなかにぎわいの拠点として、さのまちづくり(佐野市)と連携した整備を進める。

 また、飲食店等のオープンテラス化、チャレンジショップや市民ギャラリーの新たな利活用を検討する。空き店舗については、中心市街地が対象エリアを拡大、地域市街地が民間団体等実施の他事業と連携し、さらなる活用を図る。(3面に行政経営方針)

 都市型農業の推進では、馬門地区、赤城地区の再圃場整備や用排水路の整備など基盤整備を推進する。

 中山間地域の活性化では、森林の適切な経営・管理を図る「森林経営管理制度」による意向調査や経営管理集積計画の作成、林道の適切な維持管理のための改良工事、長寿命化計画に基づく橋梁の修繕を推進する。

 移住・定住の促進では、空き家や空き店舗等を活用したテレワークやサテライトオフィスに係る取り組みを推進する。

 快適で質の高い住環境の整備では、空き家等実態調査結果を踏まえた空き家等対策計画を見直す。市街地の浸水被害の軽減に向けた雨水排水路整備を計画的に推進する。

 また、市営住宅の長寿命化を図るとともに、民間の活用を見据えた統廃合・再編に向けた取り組みを推進。空き家バンクへの登録物件を増やし空き家の有効活用を図る。

 緊急性や整備効果を勘案した生活道路の整備を推進するとともに、橋梁長寿命化修繕計画に基づいた補修工事を推進。公園施設の整備や長寿命化、トイレの水洗化を計画的に進める。

 このほか①出流原PA周辺開発の推進②消防・防災体制の充実③安全で安定した水の供給と生活排水の適正処理④都市機能を高める幹線道路の整備と計画的な地域づくりの推進-などを盛り込んでいる。

 出流原PA周辺開発の推進では、出流原PA周辺総合物流開発整備の事業手法や民間事業者との連携などに係る調査内容を踏まえ、構想エリアにおける各ゾーンの方向性を検討する。出流原PA周辺総合物流開発整備事業(Aゾーン)については、業務工程の見直しを図るとともに、当初予定の通り工事完了が実現できるよう事業の進捗を図る。

 また、(仮称)出流原PAスマートインターチェンジ整備の計画的な進捗管理を行うとともに、付帯工事についてはネクスコ東日本と連携し地元住民等との調整を図り円滑な工事施工の進捗を図る。佐野インランドポートは利用率を高めるポートセールスを行うとともにコンテナ取扱量の回復及び施設の安定運営を図る。

 消防・防災体制の充実では、普通河川の整備や浚渫を行い災害防止に努めるとともに、県に協力し土砂災害危険箇所の整備に対しての支援や1級河川の被災箇所の早期復旧の働きかけを行う。

 安全で安定した水の供給と生活排水の適正処理では、ストックマネジメント計画に基づく下水処理場(管理棟の中央監視装置外)の改築工事を完了する。水道庁舎の老朽化及び耐震不足の解消として、水道庁舎の更新に伴う建設工事を実施する。紫外線照射装置の整備及び配水管の更新を進める。

 公共下水道区域における未普及地区への下水道整備を推進するとともに、公共下水道区域外における合併処理浄化槽への転換を支援し普及促進を図る。

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