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新潟県燕市

21年度予算にスポーツ施設改修費

2020/12/17 新潟建設新聞

 燕市は、本年度設計を行った分水総合体育館、燕市民武道館のトイレ・空調、スポーツパークテニスコートの改修工事費を2021年度予算に盛り込みたい考えだ。財源はスポーツ施設の整備に特化したクラウドファンディング型ふるさと納税を活用する。また吉田トレーニングセンター(ビジョンよしだ)の大規模改修やサッカー場の新設なども計画している。


 寄付額は22年度までに50億円を目標としており、達成率は48%。12月現在で24億円を超えた。現在、大規模改修の方向性を詰めているビジョンよしだの概算事業費は約15億円。サッカー場の新設は、21年度以降に方向性が固まった段階で整備計画の具体化を図る。今のところ候補地などは明らかにしていない。このほか、市民武道館の内外装改修、体育館のアリーナ等改修は吉田総合体育館と分水総合体育館で計画している。

 寄付金額のうち、約半分を返礼品や事務手数料に充て、残りの半分を基金に積み立てる。

 総務省発表の昨年度の地域別の実績をみると、全体の寄付金額で燕市は42億円、新潟県内では1位、全国では10位となっている。好調の要因として、市では制度スタート当初から返礼品の品数を増やし、地元の技術力を生かした金属加工品などを多く出品してきたことや、口コミ、ポータルサイトの充実で、寄付のすそ野が広がっているのでは、としている。

 市では、19年3月に建物系施設保有量適正化計画を策定。すべての施設の維持は困難としながらも、スポーツ施設については幅広い世代が活動する場とし、クラウドファンディングで改修を行っていく考えだ。

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