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那須町 道の駅友愛の森再整備、新館2棟22、23年度建設が有力、交流センター増築に着手

2020/12/19 日本工業経済新聞(栃木版)

 那須町は、道の駅「那須高原友愛の森」再整備事業(高久乙広谷地)の建築工事に着手する。観光交流センター増築の条件付き一般競争入札を8日に公告、来年12月までの完成を目指して工事を進めていく。農産物直売所などを集約する新館は2棟に分ける形で建設。新館の整備について観光商工課では来年度に実施設計、2022、23年度に建設工事を進めることを検討している。再整備事業では建物計画の見直しを行った。

 観光交流センターは主要地方道那須高原線沿いの入り口付近の建物。既存施設は木造一部S造平屋建て197平方m。増築工事と併せて観光案内機能を円形側に移し、バスの待合スペースに変更する改修を実施。待合スペースには交通情報発信機能を設け、バスターミナルとしての機能を充実させる。

 増築棟の規模はS造平屋建て153・2平方m。連絡廊下を設置し、観光交流センターの北側に建設。施設管理用の事務室や会議室、倉庫、トイレなどを設ける。増築工事の予定価格は9733万円。町内に本店がある建築A級業者を対象に入札参加申請を来年1月7日まで受け付けている。

 新館は既存の農産物直売所、軽食コーナー、農村レストラン(なすとらん)、物産センターを集約した施設。規模は合計約1500平方m。

 工芸館の北側に農村レストラン1棟、南側に農産物直売所、物産センター、軽食コーナーなどの1棟を建設する予定。22、23年度に1棟ずつ建設するスケジュールが想定される。

 「那須高原友愛の森」は主要地方道那須高原線、矢板那須線、那須西郷線が交差する広谷地交差点の南西に立地。北側隣接地1・7haと合わせた敷地4・6ha全体を再整備し、建物や駐車場、広場などをリニューアル。情報発信など道の駅の機能や防災機能の強化、リゾートらしい空間と賑わいの創出を図る。

 現在、北側の駐車場で排水施設や造成、敷地内町道の工事を実施中。21年度は舗装工事の発注が見込まれる。北側アクセス道路の矢板那須線は県による交差点改良工事が行われた。

 再整備事業全体の基本設計は都市環境建築設計所那須営業所(那須町高久甲)が担当した。

 基本計画は2017年度に策定。建築関係は新館の建設、観光交流センター増築のほか、北トイレや防災館の新築、工芸館、南トイレの改修などを実施。計画を見直した結果、サイクルステーション、足湯、カフェ・レストランの新築は実施しないこととした。

 北トイレ、防災館の規模は約150平方mを計画。工芸館は2階の活用方法を検討して改修する予定。南トイレの改修は21年度以降早期に設計が行われる見通し。また、再整備される東駐車場付近の長屋門は解体し、なすとらんなどは活用方法を検討する。

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