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栃木県那珂川町

那珂川町、総合振興計画案、分譲宅地や公園を整備、観光拠点、基盤整備を推進

2020/12/19 日本工業経済新聞(栃木版)

 那珂川町は、第2次総合振興計画後期基本計画案をまとめた。計画期間は2021~25年度の5カ年。各基本目標に都市基盤整備などの基本施策を設定。重点施策に分譲宅地の整備や災害に強いまちづくり、観光資源の保護・活用と拠点整備、空き家の利活用推進などを掲げた。

 基本目標は快適に暮らせる、人を育む、活力をおこす、人と自然が共生するまちなど6項目と「雇用創出」「結婚・出産・子育て」などの重点プロジェクトで構成。主な施策や成果目標を示した。

 都市基盤では宅地分譲の計画を策定し、20区画を整備。また、未利用町有地などを活用した公園整備を検討し、公園設置数を1カ所増加させる。

 道路については広域道路網と生活道路を総合的に整備。町道は改良率を57%(20年度55・8%)に向上。重点路線を検討して拡幅改良や歩道設置などを行い、生活道路のバリアフリー化も進める。都市計画道路の見直しも検討する。

 災害に強く次世代につなぐための道路として橋梁などの計画的な修繕を実施。また、町の骨格を形成する国道のバイパス整備や拡幅、県道の改良、那珂川の新たな橋梁とその橋梁に接続し、町の東西を結ぶ骨格軸の道路整備を関係機関に要望する。

 上水道は水道ビジョンを策定。上水道や下水道は老朽施設の改修や耐震化を実施。浄化槽設置も推し進め、生活排水処理人口普及率70%(67・8%)を目指す。

 空き家対策は条例を制定し、危険防止や情報バンクの充実を図る。老朽化した公営住宅は計画的な改修や除却を進め、駐車場がない住宅の解消に努める。ケーブルテレビは光化に向け施設整備計画を策定する。

 町民プールを整備するなど体育施設の計画的な整備に努め、学校施設は改築や大規模改修、設備整備を実施する。

 食と農の拠点となる農産物加工施設・販売施設、農業研修施設、圃場整備や農道、用排水路などの農業生産基盤、治山対策、水源地域の森林整備などを推進。

 馬頭温泉郷の環境整備や青少年旅行村、まほろばキャンプ場の施設充実、新たな観光資源の発掘と観光の拠点整備を実施する。

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