自由民主党県支部連合会（茂木敏充会長）、とちぎ自民党議員会（三森文徳会長）は２５日、２０２１年度当初予算要望書を福田富一知事に提出した。９４重点事業に１８８７億２００４万円を要望。県単を含む公共事業費は県土整備部、農政部、環境森林部で合わせて７１８億８０６８万円。県土整備部関連は県単公共事業費１４億円に加え、堤防強化緊急対策プロジェクト事業費に１５億円、公共事業関連調査費に５億円を政調上乗せで要望。子ども総合科学館改修計画策定費、県林業大学校（仮称）整備費などを求めた。福田知事の回答は２月５日に示される。

　公共事業費の部局別要望額は県土整備部の公共事業費（補助）が４４３億８５６１万円、県単公共事業費が１４２億３７０２万円。

　県単公共事業費の上乗せ分１４億円のうち１０億円は道路整備、４億円は国体関連のおもてなし対策に配分を要望。会場周辺などの街路樹整備に３億円、舗装修繕などに１億円を求めた。

　農政部の公共事業費（補助）は８５億１５６６万円、県単公共事業費は２億４７４２万円。環境森林部の公共事業費（補助）は４１億８６０７万円、県単公共事業費は３億８８９万円。農政部の県単公共事業費３０００万円、関連調査費２０００万円、環境森林部の県単公共事業費５０００万円は上乗せ要望した。

　県土整備部の公共事業費（補助）の内訳は道路２４３億８８１０万円、河川・砂防１４３億３３９２万円、都市計画・街路４８億１６７２万円、住宅８億４６８６万円、県単は道路１１５億４７４１万円などを予定。

　県土整備部の公共事業関連調査費５億円は全額が追加要望。堤防強化緊急対策プロジェクトは１５億円の上乗せと合わせて３０億円を要望。緊急防災・減災対策事業費に１０億円、農政部の農村防災力強化事業に３１８６万円を求めた。

　南摩ダム関連事業は２２億２７６９万円、水と緑の南摩の里整備は事業者選定などに４０００万円、地質調査・測量などに４０００万円を要望。

　農政部の公共事業費（補助）は土地改良８１億２８６５万円、畜産３億８７００万円。環境森林部の公共事業費（補助）は治山１７億４９３９万円、林道２億５３６５万円、自然公園等施設整備３億９０４７万円、林業・木材産業構造改革５億７６７５万円、森林整備１２億１４２５万円。県単は林道４８８９万円、治山１億１５００万円、自然公園等９５００万円を見込む。

　県庁舎等長寿命化推進事業は宇都宮産業展示館、なかがわ水遊園など１５施設の改修に２５億円、警察本部庁舎改修に３億２５０２万円。

　県立学校施設長寿命化推進事業は宇都宮など高校１０校、聾学校など特別支援学校４校の改修に１４億６９０万円を要望。

　足利高校整備事業費は市民会館の解体費約５億円、女子高の解体約７８００万円などを含む８億９７４０万円、宇都宮中央高校整備事業費は９億９７８８万円。

　国体施設整備事業費は１８億６４０３万円。主な内訳は県北体育館のトイレ改修１億５８１１万円、中央監視装置改修８０００万円、県南体育館の中央監視装置改修５４０６万円、冷温水発生器改修２億１５１０万円、温水プールの送風機改修２７４５万円、音響設備改修４７５５万円、中央監視装置改修１億３２１４万円、グリーンスタジアムバリアフリー改修１億６４０万円など。市町の競技施設改修や仮設施設の整備を支援する国体施設助成費は９億２２３０万円。

　子ども総合科学館改修計画策定は４８１１万円。展示施設の更新などが検討される見通し。林業大学校整備は１億２９７５万円。林業センターに建設する木造の研修・研究棟、屋内実習棟の設計や測量、地質調査などを進める。

　交通安全施設整備は上乗せの１億２０００万円を含め２０億６９６６万円。２１０基の信号機更新などのほか、道路標識は新設４３０本、更新３２００本、道路標示は横断歩道３㎞、実線６㎞、停止線１・２㎞の整備などを要望。また警察装備資機材整備として１６００万円全額を追加要望し、機動隊などへのボート配備を求めた。

　とちぎの都市公園魅力アップ事業費５８６９万円、小さな拠点づくり促進事業費５０００万円、とちぎインバウンド強化対策事業費１億１２０６万円、国立公園満喫プロジェクト推進事業費４億５４３１万円。

　とちぎの元気な森づくり県民税事業費８億９２７２万円、森林環境譲与税事業費２億１８８１万円、とちぎ材の家づくり支援事業費１億５３８７万円、スマート林業推進事業費１億９２５９万円。

　介護基盤整備等事業費１５億３０３５万円、社会福祉施設等整備助成費３億９０４３万円、獨協医科大学日光医療センター整備助成費３６億６３０万円、新型コロナウイルス感染症医療提供体制等整備事業費２１４億２３３７万円などを要望した。