記事

事業者
群馬県富岡市

富岡市は中高瀬観音山遺跡整備基本計画案を示す

2021/02/02 群馬建設新聞

富岡市は、史跡中高瀬観音山遺跡整備基本計画案を明らかにした。2021年度に基本設計、22年度には実施設計を行い、23~25年度の3年間で整備を進める。供用開始は25年度末を目指す。約635㎡のガイダンス施設を整備するほか、5900㎡の駐車場、あずまや整備、遺跡の復元などを行う。基本計画はオリエンタルコンサルタンツ(東京都渋谷区)がまとめた。

整備は中高瀬、下高瀬、岡本地内の上信越自動車道の南北に広がる約21・6haのエリアで計画する。市街地や富岡ICに近い北側の敷地に整備するガイダンス施設は約635㎡の規模。内部には◇展示室(約200㎡)=150㎡の常設展示スペースや50㎡の企画展示スペース◇多目的室(約100㎡)=講座やワークショップ、市民活動の利用を想定◇情報発信スペース(約20㎡)=周辺地域の情報提供などを行うスペース◇事務所(約35㎡)=常駐スタッフが待機し、受付などを行う。対向型レイアウトで人数分の机と椅子を導入◇収蔵室(約75㎡)=空調管理などが必要な出土品や展示品を収蔵◇倉庫・備品室(約55㎡)=備品や事務用品などを保管◇トイレ(約40㎡)=女性用4基、男性用大便器2基、男性用小便器3基、多目的用1基◇機械室(約50㎡)◇廊下など(約60㎡)-を設ける。

ガイダンス施設を整備するエリアには調整池の新設も検討する。

駐車場は北側、東側、南側に配置する。面積は5900㎡。一般車両180台、大型バス3台、身障者用4台、管理者用5台分のスペースを確保する。

あずまやは上信越自動車道の南側に位置するいこいのエリアと自然体験エリア周辺に1棟ずつ設置する。いこいのエリアには校外学習やワークショップなどの利用を想定した規模で設置。自然体験エリアについては休憩用を想定した小規模なあずまやを設置する。

遺跡の復元は竪穴住居、狼煙、木柵、環濠、方形周溝墓などを対象に計画する。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら