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栃木県小山市

小山市当初予算案、普通建設費80億、排水強化6.3億、開庁後整備に6億

2021/02/02 日本工業経済新聞(栃木版)

 小山市は1日、2021年度当初予算案を市議会に説明した。一般会計の規模は、前年度比34億円減となる639億5000万円(5%減)。普通建設事業費は80億3719万5000円(36・6%減)。豊穂川や杣井木川流域の大規模水害を防ぐ排水強化対策を拡大するほか、大谷地区中心施設整備、法人が設置する保育施設整備補助金、新庁舎開庁後の施設整備、小中学校改修工事、城山と間々田八幡公園の再整備、公共施設の適正な維持管理、特別養護老人ホーム整備支援を推し進める。(4~5面に主要事業の予算額)

 下水道事業の資本的支出は50億62万5000円(13・7%増)。水道事業の資本的支出は22億6879万4000円(39・4%増)。小山東部第2工業団地造成事業は8億5200万円(22・7%増)。テクノパーク小山南部造成事業は5億2100万円(4・5%減)。

 新年度は防災減災対策、公共施設の老朽化対策といった喫緊の行政需要への対応が求められ、全事業をゼロベースで見直した。新たにスタートする「第8次市総合計画」に掲げる7つのまちづくりの基本目標を実現する諸施策についてSDGsとの一体化を図りながら効果的に推進する。

 排水強化対策は6億3574万6000円。豊穂川小規模樋管設計、豊穂川用地購入・補償、大行寺橋・新川橋・大日橋測量設計、小山栃木排水路河道詳細設計、立木排水路地形測量、水のう設置撤去購入、田んぼダム効果検証、田んぼダム補助金を支出する。

 大谷地区中心施設整備は5億64万円。大谷地区に市民活動拠点を整備。22年度の着工、24年度の開設を目指す。内容は公有財産購入4億2800万円、物件移転補償7000万円、文化財調査用重機賃借172万4000円、2級基準点測量59万6000円。

 保育所等施設整備補助金は6億6266万5000円。新規は認定こども園ひまわり幼稚園が5億3167万9000円、にこにこ保育園が1億1598万6000円、認定こども園楠エンゼル幼稚園が1500万円。学校法人の園舎新築や増改築を支援する。

 今春の新庁舎開庁後の施設整備は6億52万9000円。新規は本庁舎と本庁舎別館解体工事2億4000万円、車庫棟新築を含む外構Ⅱ期工事1億3140万円、什器備品賃借8000万円、指定金融機関やATM移設負担金1700万円、認証機能付き複合機導入1902万4000円。

 小中義務教育学校施設営繕工事は3億429万1000円。屋上防水改修9800万円(城東小、城北小)、体育館屋根改修8800万円(城東小、大谷東小、小山第3中、間々田中)、体育館照明LED化2000万円(羽川西小、間々田小、小山第3小、小山城南小)。

 城山公園再整備は2億6200万円。小山氏の本拠地だった祇園城跡は1956年の公園化以来、施設の経年劣化が激しい。JR小山駅から徒歩8分の優位性を生かし、快適で魅力ある空間に再生する。実施設計、樹木伐採、法面保護工事を進める。

 間々田八幡公園再生は8400万円。間々田八幡宮境内を借地するだけに「歴史と文化が織りなす緑の杜」をテーマに池底の改良、渡り橋、トイレ改良を通じ施設の利便性を向上させる。公園施設バリアフリー化は3350万円。萩山、大聖寺、田畑の3公園が対象。

 街区公園整備は3610万円。思川西部1・2公園に3060万円、喜沢南部公園に350万円、平和公園に200万円を配分。新規の緑の基本計画改定は300万円。緑地保全や緑化推進、田園環境都市の将来像や施策を定める。

 公共施設管理の新規は旧保健福祉センター長寿命化8766万2000円(空調改修、雨漏り修繕)、勤労者福祉施設集約化6700万円(設計、施設改修、駐車場整備)、公共施設等総合計画更新支援業務委託400万円、継続は市営住宅長寿命化改修6996万円。

 ほか新規では特別養護老人ホーム整備に1億4183万9000円。地域密着型特養29床を整備する法人へ補助。旧若木保育所解体工事は3915万円、間々田北保育所屋根改修工事は2000万円、谷ノ中共同墓地移転は670万円(測量設計、造成)。

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