久喜市は児童数減少に伴う江面第二小学校の廃校に当たり、民間事業者の資金やノウハウを導入する形で跡地活用に取り組む。地元住民からの要望も踏まえつつ事業者の特色も取り入れる、新たな地域拠点づくりを開始する。周辺に公共施設がほとんど立地しないことから、市は選挙時の投票会場や指定避難所などの機能を維持したい意向を示している。
市は1日、事業者募集要領を公開した。応募受け付け終了後は4月までに選考を行う。6月の定例議会までには優先交渉権者と仮契約を済ませる見通しだ。
跡地活用に当たって既存校舎や体育館などの解体は、現時点で想定していないようす。学校施設はこれまで、地元体育祭や選挙時の投票会場、校庭などの学校開放に使われてきた。事業者には、そうした機能を維持した施設整備が期待される。
学校の敷地(除堀1380、原315-1)は1ha近くに及び、市街化調整区域に当たる。用途地域は未指定。
建物はRC造2階建ての管理・普通教室棟(延べ床面積1086㎡、1978年建築)と特別教室棟(同906㎡、87年建築)、屋内運動場(S造2階建て、同712㎡、82年建築)が立地している。校庭にはプールと付属室などが配置されている。
なお、公共施設マネジメントの方針上、市による改修費用などの負担は想定せず、一部狭隘な接道の拡幅なども予定していないという。