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群馬県みなかみ町

みなかみ町がかわまちづくりで池改修設計中

2021/02/04 群馬建設新聞

みなかみ町は、かわまちづくり事業で清流公園のさらなる整備に向けて設計を進めている。内容は大きく分けて池の改修、カフェ、駐車場や看板整備。現在は池の改修へ設計を技研コンサル(前橋市)に委託している。順調に進めば2021年度は、池の改修工事とカフェの設計が見込まれる。同事業は19年度からの5カ年計画で進められている。

かわまちづくりは、国土交通省が推進する、地域活性化のために景観、歴史、文化、観光基盤など地域が持っている〝資源〟や地域の創意に富んだ〝知恵〟を活かし、市町村、民間事業者、地元住民と河川管理者が連携し、「河川空間」と「まち空間」が融合した良好な空間形成を目指す取組み。県内ではみなかみのほか、千代田町と埼玉県熊谷市が国交省管理の利根川を対象とした利根大堰上流地区、同じく国交省管理の烏川で高崎市による高松地区がある。

みなかみの場合は、県管理の利根川を対象とした事業。町が進める水上温泉街のリノベーションや週末のイベント開催など地域活性化や観光客の誘致の取り組みを充実させるねらい。ラフティング体験や観光客の集客拠点にもなっている道の駅水紀行館周辺と河川空間を一体的に整備し、オープンカフェの運営やアウトドアフェスティバルなどイベント開催、河川利用の安全講習を行うといった活用案を持っている。

対象地は、水紀行館がある利根川河畔で、大きな池を中心とした清流公園。池改修は池の規模を縮小し、魚のつかみ取りができるなど利用客が入れる程度の水深で、釣りも楽しめるような利用ができるイメージ。設計業務で具体的な改修内容を検討している段階。順調なら21年度の工事となる。河川区域内のため工事時期は渇水期に限定される。

もう一つのメインとなるカフェは、想定どおりなら21年度に設計、22年度の工事となる。整備イメージはウッドデッキを活用したオープンカフェ的なもの。ほか、看板などは最終年度での実施とみられる。

なお、県は利根川の親水護岸整備に取り組むとともに制度面での支援などを担う。

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