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茨城県水戸市

建設工22年度着手へ/新斎場3カ年23・5億投入

2021/01/22 日本工業経済新聞(茨城版)

 水戸市は2021~23年度実施計画において、新しい斎場の建設工事着手を22年度に位置付けた。事業費は21~23年度で約23・5億円を見込んでいる。21年度は㈱桂設計・㈱団建築設計事務所JVが実施設計をまとめ、22年度に工事を発注する。工事期間は24年度までの3カ年を想定している。新斎場は下入野町地内に約4000㎡規模で、火葬炉4基(ほかに1基分の予備スペース)、告別室、炉前ホール、収骨室、待合ホール、待合室、式場、駐車場、緑地などを整備する。


 市の3カ年実施計画では3カ年23億5500万円を計上。21年度は4500万円で実施設計などを進める。

 基本・実施設計は㈱桂設計・㈱団建築設計事務所JVが担当。基本設計については、あらかたまとまっている状況。地質調査を共同測量㈱(水戸市)が進めている。

 22年度に9億5000万円、23年度に13億6000万円で建設工事、用地買戻しを計画している。

 建設場所は、施工中の健康増進等施設から市道常澄8―3656号線を挟んだ向かい側。

 基本計画では、施設内部に火葬部門、待合部門(待合ホール、待合室)、式場部門(式場、遺族・司祭者控室)、外構(駐車場、緑地)を整備する。

 火葬部門では火葬炉、告別室、炉前ホール、収骨室を整備する。

 火葬炉は4基設置するほか、将来の増設に対応できるように1基分の予備スペースを確保。整備予定者は富士建設工業㈱(新潟県新潟市)。

 対応棺サイズは縦2100㎜、横650㎜、高さ650㎜で、燃料はLPガス。炉床方式は台車式、排気方式は1炉1排気系列強制排気方式。

 待合部門では待合ホールと待合室を配置。待合室は火葬炉5基体制に対応できる洋室5室を基本とし、可動式間仕切りなどで利用者数に応じた運用ができる形態とする。

 式場は80人程度と160人程度が収容可能な2式場を整備する。式場から近い位置に遺族控室と司祭者控室を設ける。

 駐車場は来場者用240台、身障者等用4台、バス用5台とする。

 敷地内には緩衝緑地を設けて花木を植栽し、周辺環境と調和のとれた緑地を整備する。


【写真=新斎場の建設予定地】

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