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栃木市予算案、栃木インター西、平川産業団地に着手、都賀西方分署で基本計画

2021/02/11 日本工業経済新聞(栃木版)

 栃木市の大川秀子市長は10日、2021年度当初予算案を発表した。一般会計の規模は前年度比1・3%減の651億3000万円。普通建設事業費は25%減の51億52万5000円。栃木インター西産業団地と平川産業団地は個別に特別会計を創設し、東北自動車道栃木ICや北関東自動車道都賀IC近接地に産業用地を造成する。公共下水道は整備面積30haの汚水管渠整備に7億9818万円、雨水処理は排水面積102haの永野川左岸第1排水区に4億3800万円を配分した。消防は都賀・西方分署(仮称)が測量や基本計画策定、東陽中学校は新武道場の設計を委託する。(2面に予算額)

 新設の特別会計は栃木インター西産業団地が9億2242万円、平川産業団地が5億5164万2000円。開発面積は栃木西が23ha、平川が22・7ha。両団地とも実施設計、換地設計を委託し、用地を取得。栃木西は3haの造成工、仮設工、撤去工に着手する。

 下水道事業会計の資本的支出は33億6923万円(6%減)。管渠整備は管径150~200㎜の管路を延長8000m布設。永野川左岸第1雨水は調整池基本設計、管路基本設計、地質調査、水質調査、土地価格変動調査を委託。調整池本体と付帯工に着手する。

 水道事業会計の資本的支出は23億9289万8000円(22%減)。管路耐震化事業は6億2073万円。地域別の耐震管布設替え延長は都賀5420m、藤岡2400m、栃木2120m、大平1520m、西方1130m、岩舟280m。岩舟280m。

 都市計画道路3・4・203号今泉泉川線道路整備事業は3億2200万円。総延長950mのうち、344mを施工。ほかに物件等調査算定委託、用地取得(666・53平方m)、物件補償1件、電柱移設補償13本を予定。29年度の供用開始を目指す。

 生活道路舗装修繕事業は1億8000万円。市内各地の生活道路の簡易舗装を本舗装し、安全安心に通行できるよう改良する。市道1033号線交通安全施設整備事業は8800万円。県道栃木二宮線~宇都宮栃木線間の大宮北小学校東側の通学路に歩道を設置する。

 市民会館解体事業は1億8528万4000円。築50年近くが経過する市民会館はRC造3階建て延べ床面積2557平方m。会館内の栃木公民館は市民交流センターへ移転したため、施設を廃止。解体工事再積算、施工監理を委託し、解体工事に着手する。

 部屋南部地区指定緊急避難場所整備事業は1億4258万1000円。巴波川左岸9000平方mの盛土造成地に水防倉庫やトイレを建設し、広場、駐車場、ヘリポートを整備。緊急時は避難所と水防の拠点、平常時は地域住民の公園に開放する。

 雨水浸水対策事業は1億610万円。大雨出水時に溢水する河川の浸水被害軽減に向け、薗部町4丁目付近の内水対策検討、市街地浸水対策検討、測量設計を委託。一部の普通河川の整備工事を進める。

 東陽中学校武道場整備事業は3534万6000円。埋蔵文化財試掘調査委託に110万円、埋蔵文化財調査委託に990万円、新武道場設計委託に860万円、現武道場解体工事に1574万6000円を振り分けた。現武道場はプレハブ造平屋建て約130平方m。

 中学校校舎の外壁改修は大平南中1期工事に8360万円、栃木西中2期工事に5242万9000円。小学校体育館の改修は寺尾小施工監理に92万4000円、工事に5495万6000円、大平東小改修設計委託に642万4000円。

 とちぎクリーンプラザ施設保守整備事業は1782万8000円。基幹的設備改良工事と包括的業務委託に先立ち、個別に発注支援業務を委託。一般廃棄物処理施設を長期的に稼働させ、良好な管理の下で適切な処理を継続できるよう施設を延命化する。

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