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栃木県真岡土木事務所

真岡土木、野元川1.5㎞で堤防強化、嵩上げ、腹付、盛土工を計画

2021/03/03 日本工業経済新聞(栃木版)

 県真岡土木事務所は1級河川野元川(芳賀町東水沼)1・5㎞区間で堤防強化に着手する。1次改修で現況堤防高が著しく低い区間の堤防嵩上げや腹付け、盛土工、2次改修で河川断面整備を計画。今年度から詳細設計に着手し、河川両側の田んぼや耕作地への影響なども調査。用排水路付け替えや嵩上げに必要な用地取得も検討する。設計業務は富貴沢建設コンサルタンツ(宇都宮市)が担当。7月下旬の完了を見込んでいる。

 整備は一般国道123号北側の西川橋を起点とし、主要地方道宇都宮茂木線南側の杭の内橋までの区間で実施。西川橋~杭の内橋間には野元橋と田中橋が架かる。4橋は堤防強化による架け替えは見込んでいない。

 財源は県単の堤防強化緊急対策プロジェクト事業費を活用。河川整備計画による将来形は計画高水量毎秒125立方m、計画河床勾配450分の1。標準断面は河川幅25・4m、河床13m、計画高水位2・5m、余裕高0・6m。堤防天端は両側3m。

 詳細設計では堤防高の低い箇所を精査。腹付けで影響を受ける農地所有者への事業説明会に生かす。昨年度は協和測量設計(宇都宮市)が担当した測量業務で平面図作成や路線測量、縦横断測量を実施した。

 新年度は用排水関係の用地買収を進め、22年度以降の1次改修着手を見込んでいる。工事は下流の西川橋から両側で進めていく考え。

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