県道路整備課は、２月補正予算に計上した国庫補助・交付金事業の主要箇所を示した。事業費は３２億１５００万円。道路ネットワーク機能を強化するため、工事実施中の箇所を中心に予算を配分。国庫補助は１２億５５００万円で国道４０８号宇都宮高根沢バイパス（宇都宮市、高根沢町）や真岡南バイパス（真岡市）などの整備を促進。交付金は１９億６０００万円。主要地方道の栃木二宮線大宮（栃木市）、大田原氏家線親園佐久山バイパス（大田原市）、国道２９３号三輪（那珂川町）などで工事を推進する。

　２月補正予算は国の防災・減災、国土強靭化のための５か年加速化対策に呼応。道路ネットワークの機能強化に３０億円を措置したほか、橋梁や道路の流出、土砂災害、電柱倒壊などによる通行止めリスクを解消する局所的防災・減災対策に２億１５００万円を充てる。

　補助事業は４車線化を進める４０８号宇都宮高根沢バイパスや真岡南バイパスで工事を進めるほか、真岡南バイパスと接続する国道２９４号二宮拡幅（真岡市）では測量調査を実施。国道１１９号宇都宮環状北道路（宇都宮市）は上戸祭立体・仮称などの建設を進める。

　国道２９４号旭交差点（那須烏山市）では無電柱化や交差点改良に向け用地を取得。日光市今市地区の中心市街地で無電柱化と歩道整備を進めてきた１１９号住吉町（日光市）は工事を完成させる。

　社会資本整備総合交付金事業は１５億６５００万円。栃木二宮線大宮、大田原氏家線親園佐久山バイパスのほか、１１９号水無バイパス（日光市）、主要地方道宇都宮鹿沼線飯岡（鹿沼市）、一般県道上久我栃木線南摩（同）、西田井二宮線石島（真岡市）、境間々田線平和・潤島（小山市、野木町）、石末真岡線上高根沢（高根沢町）、主要地方道明野間々田線武井東（小山市）などでバイパスや拡幅改良工事を推進。

　防災・安全交付金事業は３億９５００万円。２９３号三輪は小川市街地西側の区間を拡幅し、歩道を整備する計画で工事に着手。国道４００号下塩原バイパス（那須塩原市）の工事を促進する。

　トンネルを含むバイパスが計画される主要地方道川俣温泉川治線若間（日光市）は取り付け部分の工事、一般県道板荷玉田線辺釣（鹿沼市）は測量調査を実施。また、通学路整備では主要地方道大沢宇都宮線新里（宇都宮市）などの改良工事を進める。