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栃木県農地整備課

県農地整備課2月補正、県営25地区24億円、海道、赤城に工費 9市町ため池調査4.6億

2021/03/17 日本工業経済新聞(栃木版)

 県農地整備課は、2月補正予算に計上した土地改良事業費の地区別配分を示した。34地区で総額28億7732万円。県営事業は25地区で24億900万円。農地整備が16地区を占め、椎谷(市貝町)、下稲葉(壬生町)、薬師寺・柴(下野市)に各2億円を配分。水利施設整備は船生(塩谷町)など4地区、農村地域防災減災は古用水3(宇都宮市)など5地区。団体営事業は宇都宮市など9市町で4億6832万円。いずれも防災重点農業用ため池の劣化状況及び地震・豪雨耐性調査を実施する。

 農地整備事業は19億1800万円、水利施設整備事業は3億6000万円、農村地域防災減災事業は5億9932万7000円。県営事業は21年度当初予算と合わせて施工内容や工区割りを決定し、発注される見通し。

 農地整備の主な地区別事業費は椎谷、下稲葉、薬師寺・柴のほか、大田原市の荒井町島が1億8000万円、下深田が1億2000万円、中田原が1億円、益子町の小泉・本沼が1億7000万円、宇都宮市の海道が1億6000万円、刈沼川が1億4000万円、鹿沼市の笹原田が9000万円、引田が9800万円、佐野市の馬門が9000万円、赤城が5000万円。いずれも圃整工事に充てる。

 20年度から事業に着手した小山市の大谷東部は2000万円で換地や設計業務。海道、赤城は工事費を前倒しで計上した。事業終盤の上石那田(宇都宮市)は圃整工関連工事を実施する。

 水利施設整備は岡本頭首工を改修している鬼怒中央2(宇都宮市ほか)が1億円で水管理制御システムの更新を促進。足利市の三栗谷Ⅱは7000万円、船生は用水路工事。栃木市の部屋南部は4000万円。21年度当初予算と合わせて排水機工事を計画している。

 農村地域防災減災のうち県営事業は延長約140mの隧道を改修する古用水3(宇都宮市)に8000万円を配分。堰の改修や改築工事を行っている蟹川堰(下野市)、境堰(那須烏山市)は実施設計費、押切用水堰(小山市)は護岸などの工事費、穴川用水大前堰(真岡市)は堰の工事費を措置した。

 市町が実施主体のため池の調査は宇都宮市、栃木市、矢板市、さくら市、那須烏山市、佐野市、足利市、益子町、那珂川町で実施。特別措置法に基づいて指定される防災重点農業用ため池を対象に劣化度や地震・豪雨耐性を評価する。

 事業費は益子町9100万円、那須烏山市8287万円、足利市8000万円など。3月補正予算で各市町が予算措置している。  各地区の事業費、事業内容は次の通り。

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