記事

事業者
群馬県南牧村

南牧村の21年度当初予算案

2021/03/17 群馬建設新聞


南牧村(長谷川最定村長)は16日までに2021年度当初予算案を明らかにした。2019年10月の台風19号災害復旧へ2億3500万円を計上。林道余地線や村道大上線(3・4工区)の復旧工事に取り組む。このほか、大千原橋線橋梁撤去工事に7000万円、地籍調査業務には3918万1000円、橋梁点検業務2207万7000円などを計上した。

一般会計の総額は22億2000万円で、対前年度比1・8%増。普通建設事業費は、対前年度比10・2%増の2億150万4000円で構成比は9・1%。

林道余地線の復旧工事は熊倉地内で行う。延長60mにわたり路体が高さ17m程度崩落した。復旧工では、826・2㎡の補強土壁工をメインに切土工2948立方m、盛土工1036立方m、擁壁工305・2立方mを計画する。測量は技研コンサル(前橋市)。群馬県森林・緑整備基金(榛東村)が実施設計を担当した。20年度当初予算には災害が発生した場合に充てる村単独事業災害箇所応急工事費1億153万円を確保。余地線の復旧工事を21年度に仕切り直すため、余地線の工事費1億53万円を12月補正予算で減額していた。

大上線3・4工区については、2つの工区ともに現場は熊倉(船久保)地内。測量設計は技研コンサルがまとめた。3工区の概要は◇復旧延長=100m◇盛土工=V5200立方m◇舗装工=L100m、W3・6m、A360㎡◇ガードレール工=L約150m◇L型側溝工=L約100m-。

4工区は◇復旧延長=約160m◇盛土工=V約2400立方m◇路盤工・舗装工=A約640㎡◇L型側溝工=L約100m◇ガードレール工=L約120m◇植生シート工=A約9100㎡-で復旧する。

撤去工事を行う大千原橋は橋長29・1m、全幅3・05m(有効幅員2・75m)の単径間RCアーチ橋。橋台2基の形式は不明。1953年に千原地内に架設された。

地籍調査は小沢地区と大塩沢地区で実施する。橋梁点検については50橋を対象に行う。村道維持補修は舗装工事をメインに4路線で実施する。維持補修費に3500万円を盛り込んだ。

このほか◇小規模農村整備事業2550万円◇林道作業道総合整備事業3024万円◇空き家改修事業450万円-などを計上した。

記事資料

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら