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埼玉県行田市,埼玉県羽生市

行田市・羽生市が新ごみ処理施設整備で協議会設置

2021/03/18 埼玉建設新聞

 行田市と羽生市が新ごみ処理施設の共同整備へ向け、今後の事業主体の母体となる協議会設置を決めた。2021年度早々に協議会事務局の設置・運営方針やメンバー構成などを固め、計画案の具体化に着手する。2市でつくる協議会は最終的に一部事務組合へと移行・発展。組合を通じて新ごみ処理施設の設計・施工を担う事業手法を想定している。組合発足の時期は流動的だが、行田市としては21年度中の組合発足にこぎ着けたい考え。

 協議会の事務局は、行田市環境課が務める。まずは共同処理に関する両市の負担割合や、事業執行を担うことになる組合組織の構成などについて話し合うとみられる。

 新ごみ処理施設の計画地については、現在の小針クリーンセンター(小針856)隣接地約3・4?を見込む。1984年に竣工した現クリーンセンターは老朽化が進み、再整備の検討候補となっていた。現センターを含む全体の敷地面積は約8ha。

 行田市側は早ければ27年度の稼働開始を見据える。ただ、羽生市側は33年度までの現施設稼働を見込んでいることから、新施設は34年度以降の稼働となる可能性もある。両市で調整に取り組む。

 ごみ処理施設の整備を見据え、両市はそれぞれ具体的な予算措置を決めている。

 行田市は21年度当初予算案にごみ処理基本計画改定費を措置。加えて国の補助金を受けるため、循環型社会形成推進地域計画策定委託費を充てた。施設整備基本計画やPFIなどの導入可能性調査を実施する方針も決めていた。羽生市も循環型社会形成推進地域計画策定費を確保していた。

 こうした個別の検討状況に加え2市は「一般廃棄物処理施設の共同整備に関する基本合意」を16日締結。今回の協議会設置のほか、共同の施設建設、建設予定地などに関する考えで合意したことを明らかにした。

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