記事

事業者
千葉県千葉市

4年間でマリン将来像/初登庁、記者会見開く/神谷新千葉市長

2021/03/23 日刊建設タイムズ

 22日、神谷俊一・千葉市長が初登庁し、市役所8階正庁で記者会見を開いた。地域の建設業については「特に災害時に、一緒になって対応していくパートナーだと考えている。これからも、今まで以上の連携を図っていきたい」との思いを述べた。都市基盤に関し、「幕張新都心のまちづくりの将来構想を改めて検討しなければならないと思っている。特に千葉マリンスタジアムの将来像について、4年間で市民の皆さまが納得できるようしっかりと整理していきたい」と語った。

 冒頭、21日投開票の市長選挙を振り返り、「投票率が45%ということで、高い水準となった。熊谷市政12年間の後の千葉市政をどうしていくべきなのか、また争点の一つとして県市間の関係をどのように構築していくのかというところについて、有権者の間で関心が高まった結果ではないか」と分析し、「20万人を超える方々から支持をいただいた。今後、選挙期間中に訴えてきた新型コロナウイルス感染症対策、防災対策にいち早く取り組んでいきたい」と力を込めた。

 さらに「選挙翌日の公務初日だが、一刻の猶予もない。今日から精一杯、市民生活向上のために取り組ませていただきたいということで、職員に協力を求めた。私自身も気を引き締めている」と語った。

 県市間の連携に関しては、消防防災ヘリコプターの共同運航方式についての提案や、県水道との経営の一体化を含む市水道の経営安定化の話し合いをしていきたいとしたほか、「私がまだ把握していない、各部が抱えている県との間にまたがる問題があると思う。改めてリストアップし、どういった点を改善すれば効率的で質の高いサービスを提供できるのか、整理するよう指示をした」と話した。

 教育施設に関しては「普通教室へのエアコンの設置が終わっているため、全ての小中学校における洋式トイレへの改修を4年間で行い、快適で使いやすい学校の環境をつくっていきたい」との方向性を明らかにした。

 新市民会館、加曽利貝塚新博物館の整備については「いずれも、これまでに市役所の中で検討が進められている。さっそく担当課と協議を始め、改めてスケジュール感や中身を確認し、整備の方向性について共通認識を得て進めていければ」などとした。

 21年度6月補正予算では「選挙戦を通じて約束したことで、すぐに実行できるものについては極力、盛り込んでいきたい」との考えを表明した。

「地域の建設業はパートナー」と話した

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら