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群馬県桐生土木事務所

県桐生土木事務所は山田川の上部工

2021/03/23 群馬建設新聞



県桐生土木事務所は桐生市川内町地先で進めている山田川の河川改修事業で2021年度、最上流区間にある県道川内堤線の山田橋の上部工に着手する。河川改修に伴い架設を行っており、下部工の工事進捗にもよるが、6月ごろの指名競争入札が見込まれる。工種は土木一式。ブロック積みなどを行う河川改修は残り150m。架け替えと並行して進め、22年度の事業完了を目指している。

現位置への架設を予定している新橋は、橋長31・3m、全幅10・25m。車道部は幅員6・75mとし、下流側に幅員2・5mの歩道を設置する。上部工の形式は単径間の高強度ポステン方式PC単純中空床版橋で計画。架設工法は架設桁架設工法を予定している。斜角は75度で右岸側に向かって2・8%の下り勾配となる。下部工は現在、A1、A2橋台ともに坂本建設(桐生市)が橋台施工に伴う護岸工を含めて進めており、5月中をめどに完了させる。既存橋撤去も同社が実施した。

A1橋台のコンクリートボリューム261・6立方m、A2橋台はコンクリートボリューム221・9立方m。詳細設計業務は三陽技術コンサルタンツ(前橋市)が担当した。

山田川の河川改修工事は、山田橋の前後となる右岸側の約150mが残る。現況河川幅員約15m(山田橋付近は約11m)を右岸側に広げ、約20mとする。護岸は法勾配5分のブロック積みで仕上げる。両岸の天端に幅員約3mの管理用道路を整備、路面はアスファルトで舗装。合わせて、高さ1・1mの転落防止柵を設置する。測量設計は、三陽技術コンサルタンツが担当。

山田川改修は、渡良瀬川合流点から山田橋までの約2600m区間が対象。屈曲している河道の整正、拡幅を目的に1986年度に着手。これまでに下流側から約2450mが完了した。

改修により流下能力を毎秒80tから270tへ向上させ、おおむね10年に一度程度発生する規模の降雨に対応させる。

同河川では、47年のカスリーン台風、81年の台風15号で洪水被害が発生している。

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