稲敷市(筧信太郎市長)は26日、2021年度当初予算案の概要を公表した。主な事業では合併特例債対象事業に3億8226万9000円、道路維持補修事業に3億6966万9000円、橋梁維持補修事業に1億5594万3000円を盛り込んでいる。教育施設関連ではあずま北小学校の外壁などの改修や、東中学校第一体育館の大規模改修に向けた実施設計にそれぞれ着手する。稲敷工業団地開発推進事業では埋蔵文化財補調査を継続するほか(2年目)、アクセス道路の地盤改良に取り掛かる。
合併特例債対象事業では、稲敷工業団地のアクセス道路である市道(江)1―22号線の工事費に1億8700万円、市道(江)5129号線に1億400万円、市道(東)2―11号線に6630万円を充当している。
道路維持補修事業では維持工事に1億5093万円、補修工事に1億3000万円、交通安全施設工事に231万円を配分。
主なものは市道(江)1級8号線の舗装打替え、市道(桜)2092号線の舗装、市道(東)508号線の舗装、市道(新)1級4号線の排水整備。
橋梁維持補修事業では、新河橋の橋梁補修工事に4600万円、市道(東)472号線の拡幅・交差点改良に2300万円を新規で予算化。
このほか道路新設改良事業に3632万2000円を付けている。市道(桜)1201号線や市道(江)1054号線の新規整備・拡張工事を実施する。
小学校施設維持管理には7025万4000円を措置。あずま北小学校の外壁等改修と沼里小学校体育館の大規模改修に向けた実施設計をまとめる。
中学校の施設維持管理には4881万8000円。東中学校第一体育館の大規模改修と桜川中学校柔剣道場の屋根改修のための実施設計に着手する。
県開発公社と共同開発している稲敷工業団地は、21年度にアクセス道路である市道(江)1―22号線の地盤改良と本体工事を推進。22年度に表層路盤工事、23年度に路盤舗装故事を計画している。
20年度に着手した埋蔵文化財の本調査も継続する。23年度に各種工事を完了し、企業誘致ができるように進めていく。
一般会計全体では前年度比17%減の214億8300万円となっている。普通建設事業費についても、同比53・9%減の12億7831万2000円。桜川地区小学校統合事業の完了に伴い減少している。
当初予算案の主な事業
■合併特例債対象事業=2億8226万9000円
■道路維持補修事業=3億6966万9000円
■橋梁維持補修事業=1億5594万3000円
■小学校施設維持管理費=7025万4000円
■中学校施設維持管理費=4881万8000円
【表=2021年度当初予算案】