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栃木県自然環境課

県自然環境課、公園30施設に4.8億、歩道や観瀑台、園地改修

2021/04/21 日本工業経済新聞(栃木版)

 県自然環境課は、2021年度の自然公園等施設整備の事業概要を示した。4億8547万円を充て、市町施行を含む30施設の整備を予定。国庫交付金事業は3億9047万円で日光国立公園内の14施設、県単事業は9500万円で県立自然公園を含む16施設を対象に歩道や園地、標識などの改修を進めていく。

 自然公園等施設整備の対象個所は、老朽化への対応や安全性確保の観点から選定。交付金事業は歩道や園地の改修が主な内容。県が日光市の千手ヶ浜園地、中宮祠園地(観瀑台園地)、那須町の那須高原歩道、那須塩原市の雄飛の滝線歩道、矢板市の八方ヶ原県民の森線歩道などを整備。那須塩原市は沼原園地で新たに整備を実施する。

 千手ヶ浜園地ではトイレ改修や浄化槽高度処理化を計画。設計を進めて工事を発注する。

 那須高原歩道は木道の階段や標識2基のほか、橋梁1基を補修。雄飛の滝線歩道は階段や張り出し式の桟橋歩道(40m)、八方ヶ原県民の森線歩道は展望休憩施設を改修。那須塩原市は沼原湿原の遊歩道を改修する予定。

 中宮祠園地は華厳の滝観瀑台のコンクリートひび割れ補修などを予定。設計を直営で行い工事に着手する。華厳の滝観瀑台は県単事業でも木製立ち入り防止柵の改修や新設を実施する。

 このほか県単で益子県立自然公園(益子町)の歩道標識を改修。八溝県民休養公園(那須烏山市)では標識改修や金属製ガードレールへの変更、木製側溝のコンクリート側溝化などを予定。八方ヶ原線車道(矢板市)ではL型側溝への布設替えを実施する。

 市施行では栃木市が謙信平園地で展望台周囲の柵を改修。佐野市が唐沢山園地で丸太階段や標識を補修する。

 自然環境課では県内に総延長387㎞、36コースが設定され、昨年度まで補修などを進めてきた首都圏自然歩道の整備に向けた計画策定を検討する。

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