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群馬県昭和村

昭和村の庁舎建設、月内の2分離公告

2021/04/24 群馬建設新聞

昭和村の新庁舎建設事業で、発注方針が固まった。建築と電気・機械設備の2分離で、いずれも2者JVを対象とする条件付き一般競争入札となる。代表構成員は周辺市町村内業者から選定し、構成員を村内業者とする見通し。来週中にも公告する。建物はS造4階建て、延べ床面積2752・9㎡の規模。当初予算で2カ年継続費13億3828万2000円を設定した。2022年10月末までの工期で建設工事を進め、23年度に既存庁舎解体などに取り組む。

6月定例議会までに各工事の仮契約を締結し、契約案件を議会に上程する。順調に進めば7月に着工する。22年度に駐車場や野外機械置場など外構1期工事や備品類搬入を計画している。23年度に◇既存庁舎解体工事◇西庁舎改修工事◇擁壁工事工事◇多段式駐車場整備◇外構2期工事-を実施し、同年度中の完了を目指す。

新庁舎は現庁舎敷地内に建設する。当初は4階建てを想定したが、高架水槽の設置箇所を移すことにより4階部分を廃止し、S造3階建てとした。最高高さ15m、延べ床面積2752・9㎡となっている。

建物1階部分はエントランスホールをはじめ、待合ロビーや総合案内、出納室など各種窓口を設置。養蚕農家の「通り土間」をイメージし、開放的な空間を創造する。職員用の更衣室や給湯室、休憩室なども備える。相談室は4部屋を整備し、うち1部屋を授乳室として利用できるようにする。

2階は◇建設課◇産業課◇企画課◇総務課-を設置する。また村長室および副村長席、応接室なども配置。このほか、作業室や会議室などを整備する。

議場をメインとする議会機能は3階に集約する。

空調室外機や受変電設備、高架水槽など機械類の設置スペースも確保する。

各フロアーの北西部にトイレを設置。男子トイレは個室2部屋と小便器3基、女子トイレは個室3部屋で構成する。多目的トイレも各階に設置する。エレベーターは11人乗りを採用した。

照明はLEDとし、人感センサー、照度センサーを備えたものを設置する。個別分散空調方式を採り入れ、効率的な運転の実現を目指す。

各階の建物正面側には縁側テラスを整備、河岸段丘をイメージしたデザインを採り入れる。屋根材はフッ素GL鋼板、篏合タイプの瓦棒葺き屋根となる。また既存車庫から太陽光発電パネル10kWを移設する。外壁にはセメント板を使用。

既存の西庁舎周辺に整備する多段式駐車場はS造地下1階建て、延べ床面積227・5㎡。上部と下部に12台ずつの駐車スペースを設ける。

西庁舎はS造3階建て、延べ床面積869・32㎡。改修工事で、駐車場として活用する1階部分に備蓄倉庫を新設。現在、企画課や産業課、建設課が配置されているスペースは会議室および期日前投票所、書庫へ改修する。会議室には空調を新設する方針となっている。3階の会議室は改修工事を行わず、倉庫として活用する。

駐車場および西庁舎の改修、既存庁舎の解体は23年度に取り組む。発注方法はこれからの検討事項となっている。

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