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群馬県中之条町

東谷風穴で整備計画

2021/04/24 群馬建設新聞

中之条町は2021年度、赤坂地内にある東谷風穴蚕種貯蔵所跡の保存活用に向け、1号風穴で保存修理と階段の設置に向けた基本設計業務を5月ごろに委託する。このほか、石積み部分の変異観測の実施も予定。同じく5月中の委託に向けて準備している。当初予算で設計委託料1108万8000円、調査委託料273万8000円を確保した。

東谷風穴蚕種貯蔵所跡は、1号風穴と2号風穴のほか、通路の石積みや管理棟の跡などが残されている。今回設計の対象とする1号風穴は、蚕種を保存するための冷風を施設内に取り込むための施設。地上1階、地下2階の建屋は現存しておらず風穴の石積みが残っている。規模は外周部分で南北方向に11・1m×東西7・7m。

基本設計で1号風穴石積みの積み直しと支保工、地下部分にある風穴へ降りるための階段について検討を行う。設計は21年度中にまとめ、22年度に実施設計。早ければ23年度に工事へ着手する。

整備基本計画をまとめており、短期整備、中期整備、その後の長期整備の3段階に分けて保存活用の推進を予定している。短期整備は25年度までに実施する方針で、1号風穴以外にも園路や駐車場、簡易トイレなども整備する。着手時期については22年度以降に具体化させる。

中期整備の計画は30年度までを期間に、管理棟の遺構表現や崖錐状地形の崩落対策などを見込んでいる。31年度以降の長期整備としては体験学習施設の整備などを行う。

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