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群馬県富岡土木事務所

県富岡土木の2021年度主要事業概要

2021/05/11 群馬建設新聞

県富岡土木事務所(村上誠所長)は、2021年度の主要事業概要を明らかにした。新規事業は下仁田町栗山地先で実施する栗山川の砂防堰堤改築事業。詳細設計などを6月までに委託する。県道金井高崎線(金井工区)については、線形改良に伴い架け替え工事を進めている新金井橋のA1橋台設置工事を6月までに指名競争入札で発注する。上部工は10月ごろに条件付き一般競争入札を公告。このほか裏根川砂防堰堤の詳細設計も行う。

栗山川の砂防堰堤改築事業は、腹付工や前堤保護工などに向け、詳細設計のほか、測量や地質調査に着手する。

甘楽町金井地内に架設する新金井橋は橋長12・1m、幅員12・8mの単径間PCプレテンホロー桁橋。右岸側に設置するA1橋台は逆T式で高さ4・4m、幅12・8mの規模。コンクリートボリュームは127・5立方mとなる。基礎は長さ5m、φ1000㎜の場所打ち杭を6本打設する。A2橋台設置工事は廣木工業(富岡市)が20年度に受注。詳細設計は近代設計(東京都千代田区)がまとめた。

甘楽町秋畑地先の裏根川で行う透過型砂防堰堤1基の新設事業では、測量、地質調査、詳細設計を6月までに委託。砂防堰堤などは町道橋の大平橋から上流側へ200~300m程度向かったところに整備する。砂防堰堤のほか、延長30mの渓流保全工を実施する。22年度に用地買収に着手し、同年度に工事着手する計画。砂防全体計画はオウギ工設(前橋市)が20年度に受注した。

このほかの主要事業は次のとおり。

【蚊沼川放水路整備】

富岡市神成地先の延長500m(幅15m)区間を対象に整備を行う。文化財調査を推進するとともに、延長80mの放水路工事を行う。工事は22年2月ごろに条件付き一般競争入札を公告する。

【災害関連緊急地すべり対策事業内匠地区】

19年10月の台風19号で土砂災害が発生した富岡市内匠地内で工事を実施する。斜面崩壊部の隣接箇所で行う不安定土塊の排土工事や法面対策工事について、9月ごろに条件付き一般競争入札を公告する。

【県道宇田磯部停車場線バイパス整備】

富岡市妙義町下高田地内で延長1200m、幅員9・75mの整備を行う。道路改良工は16年度に着手している。21年度は道路改良工などを5分割し、それぞれ条件付き一般競争入札を公告する。分割1号が延長100mの道路改良工、2号は640㎡の補強土壁工を実施する。1号、2号ともに6月までに公告。3号は900㎡の補強土壁工、4号が延長100mの道路改良工を行う。3号と4号は最短10月に公告する。5号については延長1200m区間で舗装工を実施、公告は最短22年1月に行う。

【事業間連携砂防等事業(急傾斜)中棚地区】

南牧村六車地内で、延長282mの崩落土砂防止柵工を実施する。20年度末までに延長168・5mの工事を発注。うち、50m区間については21年度に繰り越して工事を進めている。21年度は延長46mの工事を最短7月に条件付き一般競争入札を公告する。

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