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国土交通省長岡国道事務所

埼玉県の中学生が除雪学習会

2021/05/12 新潟建設新聞

 北陸地方整備局長岡国道事務所はこのほど、埼玉県の中学生を対象とした道路除雪の学習会を実施した。例年参加している本庄東高等学校附属中学校の1年生81人が湯沢道路ステーションを訪れ、試乗体験などで雪国の除雪について理解を深めた。

 総合学習の一環として1泊2日の校外学習を継続している同校は、毎年この除雪学習会を日程に組み込み、雪国ならではの除雪の苦労や工夫、重要性を学ぶ機会としている。

 3台の大型バスでステーションに到着した生徒らは、3班に分かれて座学、凍結防止散布材の説明、除雪機械の試乗を体験。最初に同事務所湯沢維持・雪害対策出張所の職員が除雪作業の概要を説明し、国道17号の約131㎞を12台の車両で除雪することや、今冬の累計降雪量が17mに達したことなどを話した。

 座学では除雪作業を収録した動画を解説。凍結防止散布材の学習では、実物を前に特徴を説明し、散布材を初めて目にした生徒たちは「水や砂の様なものかと想像していたけど、思ったよりも粒が大きかった」などと感想を語り合っていた。

 除雪ドーザやグレーダ、ロータリー、散布車の説明と試乗には、地元で除雪を請け負う文明屋が協力。8人のオペレーターが参加し、生徒を除雪機械に案内。運転席に誘導し、機械の特徴や仕組みなどを説明した。

 滅多に出来ない経験に生徒たちは「エンジンの音が大きくてすごかった」「運転席が高くて走るのが難しそう」、車両1台の価格に驚いた生徒は「トミカなら買える」など、思い思いの感想を笑顔で話していた。

 引率した阿部浩教諭は「昨年はコロナの影響で中止したが、感染対策をしっかりやって実施した。本校では長野県から毎日新幹線通学している生徒もおり、県境を跨いでの移動には保護者からも反対は無かった。良い機会なので親睦を深め、学んでもらいたい」と語った。

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