木更津市市長公室公共施設マネジメント課は13日、「木更津市庁舎整備支援業務委託」の公募型プロポーザルの審査結果を公表した。受託候補者には船場（東京都港区芝浦１―２―３）が選定された。業務においては、詳細協議のための協定を締結した交渉権者が提案する庁舎の規模・機能・付帯する複合施設・賃借料および賃借期間などについて精査・整理するとともに、事業化に向けた協定締結のための審査基準の作成、協定書の策定などを行う。

　履行期限は２０２２年３月31日。予算額は１１９４万８０００円（消費税込み）。応募者は１者だった。業務内容は▽詳細協議の支援▽事業化への選定支援▽協定等の締結支援――など。

　詳細協議の支援では、工程管理、提案条件の整理および比較、協議事項の調整、委員会資料・記録書作成などを実施。事業化への選定支援においては、選定基準等の作成、選定審査会による審査対応、交渉権者の評価、提案内容への助言、選定結果の公表資料の作成などを行う。また協定等の締結支援では、協定書の策定、庁舎整備特別委員会の資料作成などを実施する。

　庁舎は「庁舎整備基本構想改訂版」および「庁舎整備基本計画改訂版」を踏まえ、木更津駅周辺と朝日庁舎周辺の２か所に分庁し、民間事業者が整備する施設の一部を賃借することとし、20年度に民間事業者の提案募集を行った。

　その結果、木更津駅周辺は４事業者から応募があり▽新昭和▽吉村コンセクター・吉村コンパイン・永朗建設・プラスのグループ▽フージャースコーポレーション――の３事業者、また朝日庁舎周辺はイオンタウンを、詳細協議に向けた交渉権者としてそれぞれ決定。３月26日に詳細協議のための協定を締結した。

　新昭和は、市役所、分譲マンション等との複合施設を提案。施設は市役所（約４０００㎡）、市民交流スペース、店舗、居住スペース、平面駐車場および自走式立体駐車場を整備。

　吉村コンセクター等のグループは、市役所、駐車場等との複合施設を提案。施設は市役所（約４０００㎡）、市民交流スペース、スーパーマーケット、保育園、クリニック等、自走式立体駐車場を整備。

　フージャースコーポレーションは、市役所、共同住宅等との複合施設を提案。施設は市役所（約４０００㎡）、市民交流スペース、店舗、駐車場、共同住宅（別棟）を整備する。

　一方、朝日庁舎周辺のイオンタウンは、市役所、商業との複合施設を提案。施設は市役所（約８０００㎡）、店舗、平面駐車場および自走式立体駐車場を整備する。