埼玉県建設業協会（伊田登喜三郎会長）の２０２１年度定時総会が18日、さいたま市内のロイヤルパインズホテル浦和で開かれた。本年度も新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、出席者を役員などに絞り込んだ形で開催。議事では任期満了に伴う理事・監事の選任が行われ、伊田会長の続投が決まった。

　再任した伊田会長は「社会の変化に伴い、デジタル化や働き方改革などが進んでいるが、協会はこのような変化への『旗振り役』をしっかりと果たし、今後も生き残っていけるような活動を展開していかなければならない」と抱負を述べた。

　祝意に駆け付けた県土整備部の北田健夫部長は社会資本整備が未来への大きな投資であることを強調し、その一翼を担っている建設業を「地域にとって最も頼りになる業界」とたたえ、今後も変わらぬ協力を要請した。

　伊田会長を議長に選出して議事進行。前年度収支決算、本年度会費額、理事および監事の選任が全会一致で承認され、その後の理事会で正副会長、常任理事、専務理事が選出された。併せて理事などの退任者６人が紹介され、代表して前相談役の島田松夫氏が「30数年もの間、皆さまには大変お世話になり、私は本当に幸せだった」とあいさつした。

　なお、本年度の事業計画については将来の担い手確保・育成対策の推進をはじめ、働き方改革への対応や生産性および技術力の向上、ＳＤＧｓへの取り組みなどを重点目標に据え、これらの達成に向け、積極的に事業活動を展開していく。

　役員は次の通り。（敬称略）

　▽会長＝比企支部・伊田登喜三郎（伊田テクノス㈱）

　▽副会長＝北埼支部・小川貢三郎（小川工業㈱）、さいたま支部・武井美親（埼玉建興㈱）、さいたま支部・中原誠（中原建設㈱）、川越支部・中里健寿（㈱中里組）、比企支部・島村健（㈱島村工業）、秩父支部・齊藤公志郎（㈱斎藤組）

　▽常任理事（支部長）＝さいたま支部長・関根信次（㈱ユーディケー）、朝霞支部長・水久保幸之助（五島工業㈱）、北本支部長・矢部利人（丸和工業㈱）、川越支部長・関根勇治（初雁興業㈱）、飯能支部長・宮崎正文（㈱宮崎土建工業所）、比企支部長・島村健（㈱島村工業）、秩父支部長・岩田勇二（㈱岩田組）、児玉支部長・真下敏明（真下建設㈱）、大里支部長・古郡栄一（古郡建設㈱）、北埼支部長・小川貢三郎（小川工業㈱）、杉戸支部長・星野守男(㈱星野組）、越谷支部長・中島美三郎（池中建設㈱）

　▽専務理事＝野川達哉（協会事務局）

　▽会長選出支部の追加選任理事＝比企支部・中里一夫（中里建設㈱）

　▽常任顧問＝星野博之（関口工業㈱）

　▽顧問＝古郡一成（古郡建設㈱）、関根宏（㈱ユーディケー）

　▽相談役＝野中信孝（サイレキ建設工業㈱）