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栃木県農地整備課

県農地整備課、県営事業化調査22地区、百頭県、下寺島、茂木に着手、市の堀用水など計画樹立へ

2021/05/21 日本工業経済新聞(栃木版)

 県農地整備課は、県営農業農村整備事業の実施に向けた計画調査費配分地区をまとめた。22地区で当初割当額は1億4390万円。事業は農地整備が16地区、水利施設整備が4地区、農村地域防災減災と中山間地域総合整備が各1地区。新たに農地整備の下寺島(塩谷町)、百頭県(足利市)、中山間の茂木(茂木町)で基礎調査に着手する。計画樹立は沢又(日光市)、千渡(鹿沼市)、中谷(野木町)、市の堀用水(さくら市)、掘抜用水堰(那須烏山市)の5地区を予定している。

 基礎調査に着手する下寺島は約15ha、百頭県は約78haの農地が対象。区画が狭く、用排水路などの農業生産基盤が未整備。2023年度まで調査設計などを行い、事業に着手する見込み。

 茂木は町内で農地や水路といった農業生産基盤と道路などの生活環境基盤との一体的な整備を想定。県の基礎調査と並行し、換地等調整事業により町が土地調査を進める。県の調査期間は23年度までを予定している。

 来年度の事業着手に向け計画を樹立する沢又は約50ha、千渡は約80ha、中谷は約81haの農地整備を想定。

 市の堀用水は、草川用水路分岐点から下流約7㎞の水路改築、掘抜用水堰は興野大橋下流に設置された那珂川の取水ゲート更新を計画している。

 新規や計画樹立以外の農地整備の調査地区は、里西・星の宮(益子町、約45ha)、上古山(下野市、約50ha)、玉田(鹿沼市、約70ha)、西茂呂(鹿沼市、約17ha)、粟宮(小山市、約23ha)、塚崎・田間(小山市、約47ha)。

 寺小路(塩谷町、約25ha)、親園鴨内川(大田原市、約90ha)、練貫(大田原市、約90ha)、佐野・三本木(那須塩原市、約109ha)、大田原南(大田原市、約60ha)。

 水利施設整備は、国営栃木南部土地改良関連となる生井(小山市、野木町)で東部幹線排水路約3㎞、穂積で東清水川・西清水川排水路など約2㎞の改修を計画。また、巴波川の亀の子堰(小山市)の改修に向けた調査を継続する。

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