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茨城県筑西市

玉戸一本松線着工へ/小川線現道拡幅を推進/21年度主要道路整備事業

2021/05/21 日本工業経済新聞(茨城版)

 筑西市は2021年度の主要道路整備で、市街地内環状線を形成する玉戸・一本松線の整備にいよいよ着工する。工事費3億500万円を充て、道路新設に向け、用排水路の切り替えや生活道路の改良などを行う。24年度の供用開始を目指す。また川島地区の小川線整備に工事費2000万円を確保し、西側交差点手前までの拡幅整備を推進する。このほか鬼怒川関連整備で伊佐山地区の堤防アクセス道路新設や排水路整備を計画しており、工事費3567万1000円を配分する。

 都市計画道路玉戸・一本松線は一本松地内の国道294号線から西方地内の県道筑西三和線を経て、玉戸地内の国道50号線に至る幹線道路として計画。筑西幹線道路の一部も担う。

 全体延長は国道294号~国道50号までの約2030m。294号~県道筑西三和線までの約500m区間には現道があり、残る約1530m区間で道路を新設する計画。幅員は16/9mの2車線を想定し、両側に歩道と管渠型側溝を設ける。

 21年度は、国道50号南側に位置する水田地帯の用排水路切り替えを早ければ9月にも公告し、稲刈り後の秋ごろに着工したい考え。このほか玉戸地内の交差点改良、大谷川周辺の道路改良、県道側の取付道路拡幅を予定している。

 順調に進めば22年度から道路整備とともに、渡河橋や跨線橋の整備に取り掛かる見込み。

 都市計画道路小川線はJR川島駅周辺の川島地区の北側で、東西軸の幹線道路として整備中。計画延長は県道小川川島停車場線~市道下3B-474号線までの587・3m。現道を12~15mに拡幅し、2車線分を確保する。

 21年度の施工延長は約110~113mを見込む。西側交差点の改良は22年度以降に実施する予定。

 鬼怒川関連整備は、国が行った鬼怒川緊急対策プロジェクトの無堤防地区への堤防整備で、市が堤防へのアクセス道路などを整備するもの。

 伊佐山地区のアクセス道路は延長約200m、幅員5・5mで計画。両側の路肩にU字側溝を整備する見込み。また堤防整備で鬼怒川へ流入していた雨水排水が遮断され、冠水などが発生する可能性があるため、冠水対策としてボックスカルバート工を実施する予定。

 また女方地区でもアクセス道路の新設に向け、路線測量などを進める。

 21年度道路関係の工事費としてはこのほか、道路新設改良に2億4800万円、道路維持補修に1億6815万円、橋梁維持補修に1億8671万6000円、つくば明野北部工業団地周辺の排水路整備に1174万円、県西部メディカルセンター周辺道路整備に348万4000円を設定している。


 【写真=玉戸・一本松線の県道接続部】

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