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長野県生コンクリート工業組合

信頼される生コンを供給/通常総会

2021/05/26 長野建設新聞

 県生コンクリート工業組合並びに県生コンクリート協同組合連合会(山浦友二理事長)は24日、2021年度通常総会を長野市のホテル国際21で開催し、任期満了に伴う役員改選で山浦理事長を再選した。副理事長は鷲澤幸一氏と山田尚人氏を再任、有賀喜文氏を新任した。

 組合全体の20年度の生コン出荷量は144万7000m3で、災害復旧や国土強靱化化、民間工場の大型物件などにより前年度比119.3%と大幅に増加した。21年度は公共投資に一定の期待があるものの、災害需要が減り、新型コロナウイルス感染症により民間需要も不安視されていることから、厳しい状況になると見込んでいる。

 山浦理事長は「組合員の経営安定と上質な生コンの提供を考えた場合、生コン出荷量が100万m3以下になると合併か値上げが必要になる。われわれは生コン生産者として、品質管理の徹底と品質向上に取り組み、何十年何百年と残る信頼される生コンを供給することが責務」と述べた。

 議事では20年度の事業報告や収支決算報告、21年度事業計画・収支予算などの各議案を滞りなく審議、承認した。本年度事業計画には◇信頼と評価の向上◇組織と経営の強化◇労働安全衛生の徹底―などを盛り込んだ。

 総会では役員を退任した5人に対し、山浦理事長より感謝状が手渡された。8年間にわたり上小支部の理事長を務めた高見沢健氏(依田川生コン)は「年々生コンの出荷量が減少し、各社生き残りに大変な苦労してきた。しかし、皆さま方の組織力で本日ここまで来ることができた」と感謝の言葉を述べた。

 来賓には服部宏昭県議会議員と佐々木祥二県議会議員が出席。服部議員は「前年度は災害もあり2月補正を合わせると公共事業費が3000億円近い。入札制度を緩和するなどしているが消化しきれていないのが現状。本年度も強靱化の5か年加速化対策が始まり、前年度と同様の規模になる見込み。皆さま方には県民の安心・安全につながる県土づくりにご尽力いただきたい」とあいさつした。

 新役員は次のとおり。(敬称略)

 ◇理事長=山浦友二(佐久支部)

 ◇副理事長=鷲澤幸一(長水支部)、山田尚人(木曽支部)、有賀喜文(上伊那支部)

 ◇理事=傅刀俊介(大北支部)、藤澤幸治(安筑支部)、田村勤(松本支部)、中村裕則(諏訪支部)、米山多朗(下伊那支部)、関修一(上小支部)、田中章(上水支部)、福原初(北信支部)

 ◇専務理事=宮島一郎(県工組)

 ◇監事=大日方浩昭(上小支部)、二山政利(松本支部)、石川芳寛(長水支部)、本藤潔(長水支部)

 ※組合員数83人

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