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三和浄水場で改修工/常総配水管耐震化着手/県西地区の21年度水道施設

2021/06/04 日本工業経済新聞(茨城版)

 県西地区の水道施設整備で、古河市が三和浄水場管理棟で長寿命化へ改修工事を計画しており、順調ならば年末ごろに公告する。筑西市は緊急時連絡配水管敷設で下館~協和間の整備に取り掛かる。また常総市が5カ年計画の重要給水施設配水管耐震化について、21年度に設計と一部工事に着手する。八千代町は配水池耐震化工事を年内にも発注したい考え。このほか21年度は結城市の林浄水場配水池耐震補強、五霞町の川妻浄水場電気計装設備更新を計画している。

【古河市】

 三和浄水場の管理棟で老朽化の進行を踏まえ、施設の長寿命化に取り掛かる。工事は2021~22年度の2カ年で計画しており、設計は早ければ月内にも発注し、秋ごろをめどにまとめる。

 改修工事ではトイレの洋式化と乾式化を行うほか、屋上のシート防水、外壁の爆裂やひび割れの補修を予定。施設概要は1990年築のRC造2階建て、延べ床面積2099㎡。処理方式は急速ろ過と塩素消毒。

 工事費には2カ年継続費6600万円を措置した。内訳は2021年度4620万円、22年度1980万円。このほか21年度は設計委託料550万円を設定した。

【筑西市】

 緊急時の応急給水体制を確保するため、下館、協和、関城、明野の4給水分区を連絡する配水管の敷設を推進。

 21年度は工事費6500万円を確保した。下館(玉戸)~関城(辻)の5工区目の約250mを早ければ月内にも公告する。秋ごろの工事を想定。また下館(茂田)~協和(桑山)を2工区で予定しており、なるべく早期に公告したい考え。茂田地内で約400m、桑山地内で約200mに分けて実施する。

【結城市】

 林浄水場で老朽化の進行を踏まえ、安全な水の安定供給を図るため、耐震化を含めた設備の改修、更新を推進。地震などに備えるため、配水池の耐震化に取り掛かる。処理法は急速ろ過方式。21年度は第二配水池耐震補強工事に工事費5626万5000円を充てる。

【常総市】

 21年度から5カ年で基幹病院や避難所などの重要給水施設への配水管耐震化に着手する。21年度は配水管約2030mや継ぎ手を更新する予定で、事業費には工事費1億2400万円、設計委託料1360万円を確保した。9月ごろから順次工事を発注していく考え。

【八千代町】

 町浄水場の既存配水池1基について耐震化工事を行う計画。ポストヘッドバー工法により内面のひび割れを補修するほか、天井部の薄い箇所をコンクリートで補強する予定。工事は3カ年程度を見込む。規模はPC造の幅と奥行きともに27m、高さ約4mで、一部埋設されている。容量は2380立方m。工事費は2億5000万円。

【五霞町】

 川妻浄水場で老朽化する電気設備の更新を順次進めている。21年度は電気計装設備更新工事を計画しており、早ければ7月にも発注する。自家発電設備のオーバーホールをはじめ、取水場の電源関係の防水改修、蓄電池や無停電電源装置の交換などを予定。年度内の完了を目指す。工事費には1億1550万円を確保した。


 【写真=三和浄水場】

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