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高崎工業団地造成組合

高工団は高崎複合産業団地西地区の調整池や放流管築造工を7月ごろ発注

2021/06/11 群馬建設新聞

高崎工業団地造成組合は、高崎市宿大類町の一部区域に整備する高崎複合産業団地西地区の造成工事に先立ち、調整池や放流管の新設工事を初弾工として発注する考え。発注時期は7月ごろが見込まれる。工事を一括するかなど入札方法は明らかにしていない。工事着手に向けた開発許可申請はすでに高崎市に提出しており、許可が下り次第、工事発注する。調整池は約1万5000立方mを掘削する方針。

整備予定地は、群栄化学工業、都市計画道路3・4・22南八幡京ヶ島線、一貫堀放水路、高崎複合産業団地に囲まれた約6・5ha区域。2022年秋ごろの分譲を目指し工事を進める。全体で調整池築造や放流管整備、用排水路改修、宅盤整地、緑地整備を行う。

21年度は、調整池の築造と放流管新設工事を中心に発注を予定。調整池は区域内の北東端に新設する。約1万5000立方mを掘削し、約800㎡のブロック積みで築造する。流量調整後は、市道江木元島名線の下に敷設する放流管で島名橋下流側の井野川に放流する。放流管はφ600㎜のプラスチック複合管を約400m敷設する。

当初予算で工事費1億5640万円を確保したほか、22年度までの債務負担行為で1億8660万円の限度額を設定。総額3億4300万円で工事を進める。

用排水路改修工事は南八幡京ヶ島線東側の歩道に沿って敷設されている約300mの既設用排水路を自由勾配側溝に敷設替える。側溝の規格は明らかにしていない。

宅盤整地は約5・8haの区域を対象に行う。緑地については区域を囲うように整備する。

測量設計は冨永調査事務所(高崎市)が担当。

造成後には冬木工業(高崎市、大竹良明代表取締役社長)の進出が内定しており、同社は引き渡し後に自社の設計・施工で工場棟や事務所棟を建設する。工場棟が2万5000㎡、事務所棟は1500㎡の規模で整備。建設に当たっては、さまざまな企業の工夫を取り入れ、地球環境や労働環境に配慮した施設を整備する計画となっている。

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