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茨城県水戸市

建築工は12月議会想定/設備3工種も公告を/酒門小校舎長寿命化2期

2021/05/22 日本工業経済新聞(茨城版)

 水戸市は酒門小学校(酒門町1445―1)の長寿命化改良2期工事に取り掛かる。1期工と同様に建築、電気設備、機械設備(給排水)、機械設備(空調)の4分離で発注する。建築工は9月ごろに一般競争入札を執行し、12月議会での本契約可決を想定。さらに電気設備、機械設備(給排水)、機械設備(空調)も10~12月の発注を見込んでいる。2期工では管理教室棟の東側1894㎡が対象となる。事業費は2020~22年度継続費7億4300万円。


 内容としては外壁の塗装や防水の改修、中性化対策、インフラ設備の更新、トイレの洋式化(ふた付き暖房温水洗浄便座へ改修)、エレベーターの新設など。エレベーターについては給食の運搬や障がい者利用などを想定し、管理教室棟の北側に位置する給食室(1階)、配膳室(2~3階)付近に整備する。継続費の年割額は20年度2億4600万円、21年度1000万円、22年度4億8700万円を設定している。実施設計を㈱早川建築事務所(水戸市)がまとめた。

 改修する管理教室棟はRC造3階建て、延べ床面積約2399㎡。このうち、2期工では東側1894㎡を対象とする。施設内に1階に昇降口、普通教室2室、保健室、校長室、職員室、給食室、放送室などを配置。2階には普通教室5室、学習室2室、教育相談室。3階には普通教室6室と多目的室などのほか、各階に男女トイレと階段を2カ所設置している。

 入札参加条件は1期工事と同様の内容になると見られる。建築では市内本店で建築Aの2者JV。代表者については建築900点以上の特定建設業者。05年度以降に公共団体等でS造、RC造、SRC造で延べ床面積1000㎡以上の建物(新築、改築、増築または建物全体に及ぶ改修・修繕工事)の建築一式工事の元請施工実績を求めた。

 現在は教室棟(RC造3階建て、延べ約919㎡)と管理教室棟の西側を対象に1期工事を進行中。建築を㈱鈴木良工務店・㈲北島工務店JV、電気設備を佐藤電設㈱、給排水を丸大燃工㈱、空調を第一設備工業㈱が担当。全て市内業者。

 市は学校施設の長寿命化や増築を重点的に進めている。21年度において長寿命化改良については酒門小と渡里小の工事を新規で発注する。酒門小(1期)と吉田小(2期)は継続。上大野小では9600万円でフェンスや駐車場整備などの外構工事を計画している。石川小に関しては長寿命化改良に向けた実施設計と地質調査に取り掛かる。


【写真=校舎1894㎡対象に7億4300万円投じる】

校舎1894㎡対象に7億4300万円投じる

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